ちょっとサイトの改良を裏で進めていることもあって、更新が滞ってますが。とりあえずこのトップページは音楽情報に限らず自分の興味があるネタを気まぐれに紹介する方向にしようと思っています。というわけで今日はアートネタ2つ。もう終了間際なんですが。
Dumb Type「Voyages(ヴォヤージュ)」展
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC](初台)
12月1日まで。当日のチケットで、別の日にもう一回入場できます。
1984年結成、京都発のパフォーマンス/アートユニット、ダムタイプ。この夏さいたま芸術劇場で行われたパフォーマンス「Voyage」の出来については、正直ちょっと不満だったのですが・・・。こちらの展覧会の方はなかなか見どころがあります。当初10月までの会期だったのが、好評につき(?)延長。
広い展示室を丸々使った新作インスタレーションが一つ。赤いレーザー光とプロジェクターを使った作品で、昔の「performance pH」なども連想させます。この新作の他に、1988年から2000年に行なわれたパフォーマンスの記録ビデオの上映。作品は、「036-Pleasure Life」「Pleasure Life」「pH」「S/N」「OR」「memorandum」の6本。これらをまとめて観れる機会はなかなかないのでは?
僕は実際に観ている公演は「pH」から「S/N」「OR」、その次の「memorandum」を見逃して最新作「Voyage」なんですが、ビデオを見ると前作「memorandum」あたりからダムタイプの迷走が始まってるのかなぁと。おそらくこの頃から作品を作っていく手法が大きく変わっているのではと思うんですが(あるいは世代交代もあったのかしら?)、ビデオで観た「memorandum」は、新しい方向に進もうといろんな要素を詰め込みすぎて結局散漫な感じ。新作はそのあたり整理されてはいますが、何も伝わってくるものが無かった・・・。といっても今後の活動にはやはり期待しているので、頑張って欲しいところです。
もし今までどの公演も未見でどれか一つ見るなら、「pH」のビデオがオススメ。非常に緻密に計算されたステージングで完成度は文句なし一番ですが、同時にとてもポップな作品であり、普段アートやパフォーマンスに縁遠い人でも楽しめるのではと。他の作品の記録ビデオとは違い、この映像については独立したビデオ作品として作られているので、生のパフォーマンスに劣らず見ごたえがあります。もう一つ見るなら「pH」の次の作品となる「S/N」を。HIV、ジェンダー、また色々な「差別」をテーマに、パフォーマンスというスタイルをはみ出してまで饒舌に言葉を語り出した問題作。この公演のワールドツアー中、当時の主宰古橋悌二がHIVによる敗血症でこの世を去るのですが、今改めて見直して、彼が死期を感じてこの作品を作っていたと思うと、ちょっとグッと来てしまいます。これもやはり名作だと僕は思います。 ビデオ上映のスケジュールはこちらで確認。
また、ダムタイプの音楽を担当している池田亮司のサウンドインスタレーション「db」も同時開催。真っ暗な無響室で3分間の音響体験をするものですが、こちらも面白いです。当日会場での予約が必要。
宮島達男展「WHITE IN YOU」
SCAI THE BATHHOUSE(日暮里/根津)
11月30日まで。
氏の代表的なシリーズであるデジタルカウンターを使った作品の新作。一昨年の東京オペラシティでの展示「MEGA DEATH」では大量の青いLEDが美しい光を放っていましたが、今回は初めて白色のLEDを使った作品。今までのシリーズのように、暗闇の中ににまぶしく浮かぶLED、というのを予想していたら、ちょっと意表を突かれました。同じカウンターの動きを使っていながら、それまでの作品とは随分違う印象です。ちなみに実際にこの目で見ない限りは、「WHITE IN YOU」というテーマを味わうことが出来ません・・・。