May 28, 2003

CDS-300って?

音楽CD コピー防止の技(YOMIURI ON-LINE)
読売新聞に掲載された記事のweb版。ここで米マクロビジョンとマイクロソフトが共同開発した新しいCCCD規格「CDS300」について触れられてる。そういえばCDS300ってどのような規格なのか理解していなかったんだけど、これを読むとレーベルゲートCDみたいなネット経由の認証はしないとある。ちょっとマクロビジョンのサイトで確認してみる。

CDS-300 (New)
Music CD Copy Protection FAQ / FAQ on CDS-300 & MS Windows Media Data Session Toolkit

このあたり。あまり詳しく書かれてないけど、確かににネットに繋がずに、CDに埋め込まれたIDと、PC固有の情報から鍵を作るっぽい。ということは、2台目のPCで聴きたいときは、再度オリジナルのCDからインストールすればOKということか(で、友達にCDを貸せば、その友達も自分のPCにインストールできる?)。また、インストールしたファイルは、他のPCにコピーしても聞けないが、DRM対応の携帯プレーヤーには転送可能とある。要はファイル共有等でコピーが流出することと、CD-Rへの複製のみを制限するという方針か。
どうせなら1世代のみのCD-R複製も認めて欲しい。だってiTunes Music Storeで購入したものが、オリジナルより品質が劣るとはいえCD-Rに焼けるんだから。ただ資料をよく読むと、そういうことも可能な規格っぽい。PC用の圧縮音源を元にCD-Rを作ることになるのだろう。どうも孫コピーを防ぐために、コピーコントロールCDとしてCD-Rに焼ける、という技術を開発中らしい。(FAQ on CDS-300/Q11)

このとおりであれば、レーベルゲートCDなんかよりよっぽど融通が利いていて、なかなか頑張っている規格だと思う。友達に貸してコピーが作られるくらいは仕方ない、不特定多数へのコピーや孫コピーのみを制限しようとする考え。これくらいの制限が妥当だと思う。ただ気になるところはまだ残る。

一つは、ファイルを再生できるハード/ソフトが限られてしまうこと。DRM対応の携帯プレーヤーは限られているし、大抵この手のプレーヤーの転送ソフトは使い勝手が悪い気がする。大体自分はもう携帯プレーヤーはiPodを買うことに決めたんだけど・・・。ソフトについても、WMPだけでしか聴けないというのはちょっと・・・(質問:DRM付きのWMAって利用したこと無いのでわからないのだけど、WinAmpとかでも聴けるの?)。ちなみにアップルの場合、Music Storeで買ったものは今のところiTunesでしかきか聴けないが、DRM機構はQuickTimeに内蔵されているため、QuickTimeを再生エンジンとして使うプレーヤーであれば購入した音楽を問題なく扱えるらしい。WMAのDRMも同じような仕組みなの?
もう一つは、PC用の圧縮音源のクオリティがどの程度なのかわからないけど(多分CDS-300規格としては決まっていない)、エンコーディングのこだわりは人それぞれで、HDDがもったいないから128kbps程度で充分という人もいれば、192kbps位はないと駄目だ、エンコーダーにもこだわりたい、という人もいるだろうから、用意された圧縮音源の出来に文句を言う人はいそうだ。あと、こんなのは最後まで考慮してもらえないだろうけど、Live365みたいな自分の音源を放送するサービスがやりづらくなるのは残念だな。

そういう問題は有るにせよ、結構評価できる規格かも。ただそれは、音楽トラックの方がまともであればの話。資料によるとRed Book との互換性は問題ないと強気な発言なんだけれども、CDS-300になって現状より改善されているのか?
DRMについては悪くないだけに、本当はCDじゃなくて次世代メディアとしてこういうものを作って欲しかった。というか、このような重要な問題は、各レコード会社が勝手に採用するのではなく、事前に関連ベンダーが集まって議論をして、きちんとした規格を作るのが当然だろう。このままだと、AppleやレーベルゲートCDのソニーといやーな争いになってしまいそうな。

Posted by Galaxie586 at May 28, 2003 09:56 AM