合法サービスとして生まれ変わったNapster、そりゃワルだった頃と比べちゃ気の毒だって。むしろ自分は、ただNapsterのブランド名だけ借りた程度になると思っていたので、ちゃんと機能面にNapster的思想が残っている気がして好印象。例によって日本からでも30秒の試聴まではできるので、試す価値はありますよ。
Napsterの大きな特徴は、1曲99セントのアラカルト方式と、月額9.95ドルの定額聴き放題(プレミアムサービス)方式を併せ持つところ。聴き放題のプレミアムサービスは、Rhapsodyのようなストリーミングだけではなく、ダウンロードも可能らしく、つまり好きなだけ落としてオフライン環境でも聴くことが可能。但しプレミアムのダウンロードでは携帯プレーヤーへの転送やCD焼き込みは出来ないので、その場合は1曲99セントを払ってアラカルト方式としてダウンロードします。非常に柔軟で、理想的な課金形態だと思います。ただ全ての楽曲がこのルールというわけではないらしく、このWIREDの記事によるとプレミアムのダウンロードに対応していない曲もあり混乱を招いているとか。プレミアムサービスではラジオ機能も利用出来ます。
プレミアムサービスはもしかして予想より会員数が伸びていないのかも知れませんが、僕は長い目で見ると1曲単位のアラカルト方式より定額制聴き放題の方に未来があると思っています。長い目というのは、PCだけでなく、携帯機器にも中央サーバから直接楽曲がストリーミングされてくる、というモデルが音楽配信の将来にあると思うので、そうなるとファイルを買って所有する必要性は薄れてくる訳で。それから、月に何万もCDにお金を使う音楽ファンにとって定額制聴き放題が嬉しいサービスなのはもちろんだけど、逆に今は殆どCDを買わないけど、月1000円程度音楽にお金を払うのは惜しくないと思っている人は多いのではないかしら? 定額制サービスにはそういう層を掘り起こせる可能性もあると思っているんだけど。
アラカルト方式と定額制のハイブリッドというのは、まあ後発サービスなら予想できる内容ですが、さすがNapsterだと思ったもう一つの特徴はユーザー間のコミュニケーション機能の充実。他のユーザーのライブラリやプレイリストを共有できるのです(Member「galaxie586」を検索すると試しに作った僕のライブラリが見れます)。自分の趣味と近いユーザーを見つけて、その人のライブラリから未知の新しい曲に出会えるというわけ。ユーザー同士でメッセージのやり取りも出来るし、プレミアムサービスであればフォーラムも用意されています。こういうのが邦楽でも出来たら楽しいだろうな・・・。
iTunes Music Storeと比較すると、何ていうかアプリケーションとしてのシッカリ感はiTunesの方が上かな。アーティストリストをブラウズして、楽曲をサクサク試聴していく動作はiTunesの方がストレスなく出来るような。楽曲数はどっちもどんどん増えてますね。新譜が入るのも早くなった気がします。オルタナ・インディーロック系は気持ちNapsterの方が品揃え良さそうでした。