January 21, 2004

Warpの音楽配信サービス「Bleep」

Warpの音楽配信サイト「Bleep」がスタート。コレ素敵!
購入できる音源は205kbps VBRの高音質で、しかも面倒なDRMの付いていないMP3フォーマット。リミックスワークや、Final ScratchのようなMP3 DJユースでも使い勝手が良いように、っていう配慮でしょうかね。さすがWarp。
FAQを読むと、この英断にはもっと深い意味が込められているらしい。OTO-NETAさんが訳してくれてます。いいこと言っているなぁ。

iTunes Music Storeの緩やかなDRMもそれまでからすると充分画期的で、頑張っているなと思うのですが、Warp曰くそれでもまだユーザーには不便だと。で、128kbps程度の音質の物を違法DLして喜んでるんじゃねーよ、オレ達がもっといい音のファイルを安く売ってやるよ。売上げはきちんとアーティストに届けるから、違法DLなんて止めてアーティストを支援しないか? と。

確かに違法コピーの蔓延は深刻な問題で、今後は何かしら著作権についての啓蒙活動が必要になってくるのかなとは思う。でもCCCDのようにリスナー全てを泥棒扱いするようなものを出しておいて、あの「Respect Our Music」キャンペーンの、「コピーは犯罪ですよ。コピー行為で困る人がいるのですよ」というような教育の仕方、そして「私達の音楽を大切に」という何だかあいまいで道徳的な物言いは、どうにもスッキリしない。そんな啓蒙・説教を付けないともう音楽は売れない時代なのかしら? 僕は今まで意識してそんな事を考えていなかったのに、山のようにCDを買っている。だってCDを買うことが楽しいんだから。

Warpの違法コピーに対する対策はアプローチが違う。「リスナーを信じてこれだけ使い勝手の良いものを提供しますよ、利益の半分はアーティストに渡りますよ」というWarpの心意気に乗っかって、レーベルやアーティストをサポートする意識を持ちつつ楽曲を購入することの方が、違法コピーなんかより圧倒的に「楽しい」ことであって、ニセCDを売っているレコード会社の啓蒙よりよっぽど説得力があるのではと感じる。
そんなのは理想論できれいごとだと言われるかも知れない。まあ全てのレーベルがWarpのようになることはもはや無理だろうし、このような方法は限られた範囲でしか成功しないのかもとは思う。でもひとまずはそれでもいい。昨年から日本の音楽業界の姿勢には失望しっぱなしで、「こんな嫌な思いをするなら音楽という趣味から足を洗った方がよっぽど幸せなのでは?」と真面目に思ったほど(ただでさえ歳をとると同時代の音楽には疎くなりがちなのだから、音楽から離れるのは実は簡単なことだ)。でもWarpのようなレーベルがある限りは音楽を嫌いにならなくて済む。日本でも、もはやメジャーの姿勢の改善を望むよりも、新しいインディー・レーベルの登場を期待した方が良いのかもしれない。正規のリスナーに不便を強いるようなインチキCDにNo!と言い、音楽配信とネットラジオに理解があり、著作権について本音の言葉を語るインディーレーベルが登場したなら、きっと支持されると思うのだけれど。

で実際にBleepで数曲買ってみました。それで昨年出たBroadcastの新譜が試聴して気に入って、これならアルバム全曲欲しいなと思って、それからちょっと考えて「やっぱりCDが欲しいや」と思ったんですよね。全曲ダウンロードで$9.99。恐らくCDだとその倍くらい。ダウンロードしてRに焼くことも出来るんだけど、やっぱりアルバムなら倍払っても本物が欲しい。どうもこの辺りが自分の感覚だというのが分かりました。当面自分の中ではダウンロードとパッケージは共存できる感じ。この感覚は人それぞれなんでしょうね。物理的なスペースが邪魔だからとにかくダウンロードの方がいいという人もいるだろうし、Rに焼けば同じような物だからと安い方を買う人もいるだろうし。
ところで、このBleepの試聴方法は頭いいと思わない? 一曲分の波形っぽいのが表示されて、好きなポイントをクリックすると30秒づつ試聴できるの。丁度アナログで所々に針を落として確認する感覚。これ考えた人エライ。

音楽配信メモに詳しい考察。

Posted by Galaxie586 at January 21, 2004 07:40 AM