レーベルゲート改め「Mora」について。東芝EMIが参加して、だいぶタマが揃ってきた印象はあるものの。
先月リリースの宇多田ヒカルのベスト盤など含め、アルバムの配信を本格的に開始した点は評価できます。過去にCCCDでリリースされたアルバムなどもあるので、こうしてCCCD以外の選択肢ができたのは良い事。後、導入時期未定ですが、現状のATRAC3以外にAACとWMAでの配信も予定、Mac OS Xのサポートもようやく行われるようで、これもちょっと前進。
でもね価格が……EMIの楽曲についてはどれも1曲270円、アルバムだと1枚2,400円。正直、データに払うお金としては「高いなぁ」という印象。米音楽配信サービスのアルバム1枚$9.99ってのはCDが$15程度というのを踏まえた価格と考えると、CD3,000円に対して2,400円という値付けもまぁ解らないでもないけど。SMEの旧譜(松田聖子やビリージョエル等)は1曲158円、アルバム1,080円と結構頑張った価格になっているので、他レーベルも旧譜はそれくらいで出していただけると有難い。
いや実は値段よりもガチガチのDRMが問題か。この価格で購入して、ダウンロードしたPCでしか聴けないんじゃね。結局今のところ、NetMDやNetwork Walkmanのヘビーユーザー向けのサービスでしかないんだなぁ。自分iPodユーザーなんで悪いけど低い評価になってしまいます。ただね、何でiPodユーザーなのかと言うと、別にiPodのデザインが良いからとか、Appleびいきとかいう訳ではなくて、iTunes - iPodによるデジタル音楽ソリューションが他と比べて格段に優れているからなんですよ。何でiTunes Music Storeが成功したかってそういうことでしょ。それに比べると日本の音楽配信サービスは根本的なところで間違っているのではないかしら……「Mora」を試そうとMAGIQLIPを使ってみて「ガクーツ」って来なかった?
ちなみに、AACの配信とMac OS X への対応予定をアナウンスしていますが、このAAC対応はSDカードが利用できるという意味でしょうね。iTunesやiPodで楽曲が聴けるわけではない(AppleのDRMは使えないんだから)。
というかこれ、国内メジャーは日本でサービス開始が噂されるiTMSにもNapsterにも乗っからないで、こちらで独自に行きますよ、ってことなのかしら。まぁiTMSで邦楽は無理なんじゃないの? とは思っていたんだけどね。iTMSは本国と同じラインナップで洋楽のみでスタート、当面は洋邦のサービスのギャップに歯がゆい思い……というのが現実的な線かも。もうあんまり期待しない方がいいねー。