October 23, 2003

クリエイション・レコーズ物語

031023_1.jpg24Hour Party Peopleも良かったけど、自分にとって思い入れの深いインディ・レーベルといえばやはりクリエイション。90年頃から聞くようになったクリエイションの音源によって、自分の音楽の趣向の大部分が成り立っている気がする。2000年に幕を下ろしたこの偉大なレーベルの歴史を振り返った本が出ております。

クリエイション・レコーズ物語(太田出版)

クリエイション・レコーズの17年間の軌跡を、主宰者アラン・マッギーやエド・ボール、その他当時のスタッフへのインタービューで綴った一冊。イギリスではレーベル解散後の2000年末に刊行されたもの。著者はパオロ・ヒューイット。スタイル・カウンシルのライナーで「カプチーノ・キッド」として登場していたあの人。日本語訳・監修は伊藤英嗣氏。
プライマル・スクリーム、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、そしてオアシスの成功の舞台裏エピソード。それから例によってドラッグのグダグダ話もありで。「ビジネスよりもまずアーティストへの愛」というアランのインディー魂が伝わってきますよ。そしてアランはクリエイション閉鎖後ポップトーンズという新しいレーベルを設立。再び自分のやりたいことに立ち戻ったということなのだろうな。

October 19, 2003

iTunes Windows版登場/米音楽配信近況

iTunesのWindows版が登場、これでWindowsでのiPod利用がより快適に! 同時に音楽配信サービスのMusic StoreもWindowsに対応。Mac版から半年遅れてのスタートですが、当初「年末までに」ということだったから意外と早い対応。
iTunes、ほぼMac版と同じ機能が実現されているとのこと。日本語版は10/21配布開始なので、またその時試してみるとして(あれ、Windows 2000だと調子悪いのか、うーん・・・)。4月にMac向けのMusic Storeが登場してから、米音楽配信業界はいろいろと動きがあったのでおさらい。全部日本からは購入できないけどね・・・

5月にはListen.comを買収したRealNetworksが、Listen.comの音楽配信サービス「RHAPSODY」をRealブランドで開始。同時に楽曲のダウンロードを1曲79セントに値下げ。ただしRHAPSODYは月額会費9.95ドルを払っての聴き放題ストリーミングがベースのサービス。この場合ダウンロードは、実質CD-R焼き込みということになるけど、79セントというのはこの時点で最安値。
→Internet Wach

7月にBuyMusic.comスタート。iTunes Music StoreをそのままWeb+Windows Media 9ベースでやった感じ。スタート当初、一曲79セントから、という低価格がウリだったと思うんだけど、今見たら殆どが99セント以上で、1ドル以上と他のサービスより高い楽曲も多い。あらかじめ登録した他のPCへの転送、WMA+DRM対応の携帯プレーヤーへの転送、CD-R焼き込みも可能だけど、それぞれの転送回数の制限はレーベルによってまちまち。iTunes Music Storeと同じようなことやっているのに、音楽配信メモでもRECO-PLAY.COMでもいまいちネガティブな評価で、挙句ココココみたいなアンチサイトまで出来てしまうのはなぜだろう? という自分もやはり魅力を感じていなくて、さっきまでこの「BuyMusic.com」という何のひねりも無いサービス名を思い出せなかった。
→Internet Wach

9月末にはMusicMatchが「MusicMatch Downloads」を開始。1曲あたり99セントで、160kbpsのWMAと高音質。3台までのPCで同時に利用可能で、CD-R焼き込み、携帯プレーヤーへの転送も可能。インターフェイスはジュークボックスソフト「MusicMatch Jukebox 8.1」に統合されていて、これはiTunesをベースとしたMusic Storeと同様、なかなか使いやすそう。ちょっと試してると・・・Jukeboxは以前にも使っていたんですが、久しぶりに最新版を使ってみたらこれが面白い。
登録されているアーティストをアルファベット順にブラウズする向きにはiTunesの方が便利なのですが、MusicMatchはユーザーの好みに合わせたパーソナライズ機能に優れています。最初に自分の好きなアーティストを10組登録すると、オススメの楽曲を提案してくれるんです。で、選んだアーティストからさらに関連するアーティストへとどんどんリンクを辿って好みの音楽を探し出すこともできます。同じく好みを汲み取ったラジオ機能もあって、聴いていて気に入ったらBuyボタンを押して購入、ということもできるわけです。アーティストのバイオグラフィー、アルバムレビューやクレジットも見ることが出来て、音楽データベースとしても便利。日本からでもラジオと試聴は問題ないので、これは結構使える。同サービスは今後Dellが音楽プレーヤーを販売し、それと連携してDellブランドでも行われるという話があります。
→AV Watch

また、欧州では、8月にMicrosoftが「MSN Music Club」というサービスをスタート。実際の運営は英オン・デマンド・ディストリビューション(OD2)。今発売中の月刊アスキー11月号に記事があったんだけど、それによると料金体系が変わっていて、一応1曲0.99ユーロと、米国の各サービスと同程度の値段なのだけど、まず「Credits」という“ポイント”を買うらしい。100ポイント=1ユーロ換算。購入のタイプが「ストリーミング」、「テンポラリダウンロード」(携帯プレーヤー転送やCD-R焼き込は出来ない)、「パーマネントダウンロード」の3種類あって、それぞれ1、10、100ポイント程度だって。
→CNET Japan

そして今月29日にはNapsterが戻ってくる! Roxio社がNapsterと、不調に終わったPressPlayを買収し、合法的な音楽配信サービスとしてNapster 2.0が登場予定。Napsterという名を名乗るからには、やはり何かしらその思想が生きていて欲しいのだけど。とりあえず分かっているところだと、iTunes/MusicMatchと同じ1曲99セントのダウンロードに加え、月額9.95ドルを支払う加入契約のサービスも用意されているらしく、それだとユーザー同士でプレイリストの共有ができるみたい(Roxioサイト)。これは良さげだ。
→Japan.internet.com

などなど米音楽配信、盛り上がってますね。どうもWindowsの音楽配信は、Windows Media 9のDRMを利用したものが標準になりそうな気配なんだけど、Appleはどこまで頑張れるかしら。他のHDDプレーヤーよりiPodに魅力を感じる人は多いと思うけど。ユーザーにとっては結構悩ましい選択。

October 15, 2003

Live365更新

live365.gifLive365、通常放送のプレイリストを入れ替えました(随分ほったらかしにしてしまった・・・)。それから、音楽配信メモの「POOL Radio」で、今週DJを担当しています。こちらはよりギターポップ系中心の選曲になってます。よろしく。

さて、Live365の配信は、今までは最高品質で56KbpsのMP3フォーマットだったのですが、この間から64Kbps MP3Proフォーマットが使えるようになりまして、こちらの放送もPOOL Radioも今回このフォーマットを使って配信しています。
MP3ProってのはThomson multimediaが開発したフォーマットで、64Kbpsのレートで、従来のMP3の128K相当の音質が出て、かつMP3との互換性があるというものです(Proに対応してない、今までのMP3デコーダーでも再生可能。その場合音質は64K相当になりますが)。ただこれ一昨年に発表されたんですが・・・イマイチ普及の兆しがないような。同じく64Kで高音質なWMAに押されてしまってますね。自分もMP3Proの音を聞くのは今回が初めてでした。
で、配信は64K MP3Proで行われているのですが、実はデフォルトのLive365プレーヤーはMP3Proに未対応のようです。なので普通のMP3 64K相当の音質で聞こえます。今までよりちょこっと、音が良くなっている感じ。VIP Preferred Members(有料会員)の方はPlayer365-VIP Beta版が出ているので、これをインストールするとMP3Proの高音質で聞けるようです。えー、するとあれか、今後は有料会員と一般会員は音質の差別化もするってことかしら? うーん。
一般会員も、プレーヤーをデフォルトのLive365プレーヤーから、任意のアプリケーションに変更することにより、MP3Proの音質を体験できます。Live365ページの「Listen」タブ - 「Listen Settings」で、プレーヤーを変更できます。MP3Pro対応のプレーヤーって数が少ないみたいですが、WinAmpであればこちらでプラグインが落とせます。あとフリーウェアではJetAudioなんかもMP3Pro対応です。
これらのプレーヤーで聴いてみましたが、高音がクリアになってとても良い音ですよ。ぜひお試しを。

October 03, 2003

さらに新譜いろいろ

The Rapture / EchoesThe Rapture / Echoes
お店で流れているの耳にして一瞬ロバート・スミスかと思った。それを抜きにしても80's New Waveの雰囲気が。なんつーか最近の音楽雑誌が期待の新人として大プッシュしそう。もうプッシュされてますか? あ、サマソニに来てたんだな、どんな感じだったのかしら。アルバム聞く限りは、なかなか良いグルーヴ、存在感を出しているので、ライブでの力量が気になるところ。
http://www.therapturemusic.com/ (試聴あり)

The High Dials / a new devotionThe High Dials / a new devotion
60's/70'sのサイケ・バンド、モッズ・バンドのかっこ良いところをギュッと抽出した感じ。あまりにも雰囲気出すぎで今の音楽としては面白くないところもあるけど、演奏はしっかりしてるし、ソングライティングも良いし、やっぱりこういうの好き。
http://www.thehighdials.com/ (試聴あり)

Electroserge / whispertimeElectroserge / whispertime
ドイツはnormotonレーベル(んー、よく知らない)からのエレクトロニカ・ポップ。インスト、男性ボーカル、女性ボーカル、ボコーダー物などいろいろ。割と聞きやすいので、そこそこ人気出るかも。
http://www.normoton.de/  (試聴あり

Guther / I Know You KnowGuther / I Know You Know
何かと気になるMorr Musicより、これもドイツのエレクトロニカ・ポップ・・・というか、ソレ系統の音ではあるけど、もはや歌モノとしてしっかり聞けますね。澄んだサウンドが気持ち良くて凄くオススメ。
http://www.guthermusic.de/ (試聴あり)

Hot Zex / albumHot Zex / album
Indie Pop系レビューサイト「a palace in the sun」のshushine氏が「chelsea girl records」レーベルを立ち上げ。第一弾リリースがこのロシアのバンド「Hot Zex」。Ride、Jesus&Mary Chain、The Charlatansなど、あの良い時代を思わせる・・・いや今でもこういう音は良いです、というかこれホント曲がいい。がんばって欲しい。
http://www.hotzex.com/ (試聴あり) (ココにも

October 02, 2003

新譜いろいろ

8月のエントリーは2つ、9月のエントリーも2つしかないよ。だめだぁ・・・
本当は紹介したいCDとかたくさんあるのに。去年もそうだったけど、この時期は気になる新譜が多い。昨日も鬼のようにCD買った、泣きそうになる位買った、いや本当に泣いていた。もう止めようと思いつつ、ついいっぱい買ってしまって財布が軽くなると、「うたかたの日々」(ボリス・ヴィアン)を思い出して泣きそうになります。えー、そんなわけで最近良かった新譜など。

Belle & Sebastian / Dear Catastrophe WaitressBelle & Sebastian / Dear Catastrophe Waitress
待ってましたベルセバの新作。イザベル脱退、ラフトレード移籍後初となる転機の一枚。トレヴァー・ホーンがプロデュースって聞いて不安に思った人も多かったでしょうが、これは成功じゃないかしら。全体的にとても明るい感じ。今までとはちょっと違う曲調のものもあるけど、その本質はみんなが好きな今までのベルセバのままだと思います。文句無しです。10/22に今までの映像諸々を集めたDVDがリリース、11月にはアルバムから「オフィス・ベイビー」のシングルカット(こういうのって初めてでは?)。で、来年来日? の噂・・・。それからイザベル嬢のアルバムも今月出るらしい。
http://www.belleandsebastian.co.uk/

Camera Obscura / Underachievers Please Try HarderCamera Obscura / Underachievers Please Try Harder
ベルセバつながり、同郷グラスゴーのカメラ・オブスキューラも新作が出ました。というか彼ら名前は時々耳にしていたけど聞いたのはこれが初めて。うわこれイイですよ。ぜひベルセバとセットで。この素敵なジャケットはスチュアート・マードックの撮影らしいです。
http://www.camera-obscura.net/

Spearmint / My Missing DaysSpearmint / My Missing Days
UKギターポップバンド新譜。1st「A Week Away」は大好きながらその後のアルバムは、試聴の結果見送っていた記憶が。でもこの新作はなかなかツボ。
この辺でちょこっと試聴できます。
http://www.spearmint.net/

Farrah / Me TooFarrah / Me Too
1stが輸入盤のみながら結構注目だったUKのFarrah、これぞ青春パワーポップのお手本! な2ndリリース。日本ではEGGING レーベルから先行発売。
ここで試聴。

Elvis Costello / NorthElvis Costello / North
昨年のアルバム、この間のフジロックの、まだまだ元気にロックしているコステロから、新作は変わってピアノ/ストリングスのアレンジ中心、しっとり円熟味のコステロ。こういうバランスって良いと思います。丁度コステロ/ナイーヴで来日中。本日10/2の公演に行ってきます。楽しみ。
ところで旧譜の紙ジャケ再発が出てますね・・・ってボーナスディスク付きシリーズまだ完結していないんじゃないの?
http://www.elviscostello.com

まだまだ。明日に続きます・・・続くといいなぁ・・・。