MLF的五大ニュースというのを考えてみました・・・
5位:MOK Radioスタート
7月。ミュージックマシーン・タクヤさん、音楽聴こうよ!・suさん、denkibiribiri・実験4号さん、音楽配信メモ・津田さんの音楽系サイト管理人4人がパーソナリティのネットラジオスタート(その後音楽聴こうよ!とdenkibiribiriのサイトは閉鎖、suさん休業中)。Live365のサービスを使った合法音楽ラジオです。その後、各パーソナリティの一人ラジオ「KOM Radio」、女子2人のトーク「プラシーボ百貨店」、週代わりのDJの選曲が楽しめる「POOL Radio」など番組が増え、ラジオポータル「radio.gs」として発展。今後も番組を増やす予定で、企画も募集中らしいですよ。他にも日本の方がやっているLive365ステーションが増えてきた気がします。そのうちサイトで取り上げてみようかなと思っています。
4位:iTunes Music Storeスタート
4月、アメリカでApple社の音楽配信サービスがスタート。1曲99セントのアラカルト方式。これをきっかけに、BuyMusic.com、MusicMatch Downloads、そして新生Napsterなど後続サービスがどんどん登場。来年もまだまだ新サービスが登場予定。そして日本でも・・・。
3位:Lycosマイブロードキャスター終了
4月。MLFが週一回のライブ放送に利用していたLycosの個人ネット放送サービスが終了。マイクとUSBカメラさえ繋げれば面倒な設定無しで誰でもネット放送局が作れる、素晴らしいシステムでした。このサービスがきっかけで知り合った人も多くて、良いコミュニティスペースでもありました。本当にこのサービス終了は残念。MLFはその後、いろいろ代替案を模索した結果、ひとまずライブ放送もLive365に移行。
2位:ファッキンCCCD
CCCDのリリースは今年も増える一方。アーティスト側からもCCCDを問題視する発言が時々見受けられて、事態の改善をちょっとは期待したんだけど・・・。痛いのはEMIグループの全世界的なCCCD導入。もう日本だけの問題じゃなくなってきてしまった。当サイトでは「WHO IS KILLING MUSIC」Tシャツを製作、予想以上の反響を頂きました。「来シーズンにはこんなの着なくて済むようになっていればいいな」とのメッセージを同封しましたが、この分だとちょっと・・・
1位:ジョアン・ジルベルト来日
1位は純粋に音楽の素敵な話題を。ブラジルにでも行かない限りその姿を拝むことは出来ないだろうと思っていたボサノヴァの父、ジョアン・ジルベルトが来日。自分は横浜の公演に行きましたが、素晴らしかった! 72歳にしてまだまだ現役の「声とギター」を堪能できました。
さて、音楽業界の動向としては相変わらずCDは売れない、一方でCCCDのリリースは増えるし先行き暗い感じですが、自分について言えば去年以上に沢山の新譜を買ったし、「最近の音楽がつまらなくなった」というのも大ウソだと思います。探せばまだまだ良い音楽は生まれていますよ。この「探せば」というのがこれからの時代の音楽への接し方のポイントで、最近のエントリーでもそのヒントになりそうな話題を意識して書いたんだけど。ネットラジオも音楽探しに役立つ存在としてもっと市民権を得て欲しいし、新生Napsterの聴き放題サービス等は、正に自分の耳で音楽を探せる格好のサービス。
来年早々にはソニーがアルバムにCCCD導入という嫌なニュースがあるし、アメリカでのCCCDリリースがどうなるかも気になります。一方DVD-AudioやSACDのリリースも増えそうで、これがどの程度普及するのか。そして一番気になるのは日本での音楽配信サービスの動向。日本版iTunes Music StoreやNapsterが、レコード会社のちょっかいで失望する結果に終わらないことを祈ります。
それでは皆様、良いお年を!
最近ではフーバーオーバーの1stアルバム、それからeicoの「風花」、どちらもお店の試聴機で初めて知ったんだけど、CCCDじゃなかったら即レジに持って行ってましたよ。例えばミリオン級のアーティストなら、CCCD反対の声を無視して押し切ってもセールスが成り立つという考えもわからんでは無いけど、これからってアーティストをCCCDでリリースするのはさぁ・・・。おまけにフーバーオーバーやレミオロメンみたいに告知なしのCCCDリリースが原因でオフィシャル掲示板が閉鎖とか、そういうの結構無視できない傷になってしまうんじゃないの? これで本当に「音楽創造のサイクル」の維持と言えるのかしら。
そういえば、日本でのCCCD採用が初めてニュースになったのは、丁度2年前、2001年の大晦日、朝日新聞のトップ記事でした。そこには音質の低下や再生の不具合の問題は書かれてないのですが、パソコンを使って「マイベストCD」を作って楽しむ人の利便性を損なう点が指摘されています。この年の秋にiPodが発表されたばかりで、いよいよパソコンと携帯プレーヤーによる音楽利用が面白くなってきたところだったので、自分としては再生の不具合の問題が無くても「ふざけるな!」という気持ちでした。そして数ヵ月後、実際に発売されたCCCDは、CDとは呼べないとんでもない欠陥品で二度びっくり、だったわけです。
さて、今年のオーディオレコード生産金額についてRIAJの統計を見ると、11月の時点で前年同期比89%、今年もまたまた1割減ですよ。洋・邦で結構差があって、洋楽は前年比97%なのに、邦楽だけだと86%まで落ち込んでいます。ちなみに去年も同じような感じで、前年比は洋99%、邦85%、全体で88%。この数字から「ほら見ろ邦楽はCCCDの導入が進んだせいで売れないじゃないか」なんて意地悪な見方をするつもりはないけれど、違法コピーが売上減の主要因なら、洋楽も一様に落ち込んでいいんじゃないの? 邦楽の落ち込みはレンタル→コピーが多いからだとも言えるけど、じゃあCCCDはその抑止に全く効果を発揮していませんよ? むしろCCCD導入の昨年からより一層邦楽の落ち込みが進んでいるって。これをどう説明するのよ。まさか「まだまだCCCDの導入が足りないからだ。100%CCCDなら売上げは回復する」とでも?
別の要因を考えると、去年から今年について思うのはDVDの伸びですよね。自分も今年はたくさんDVD買ったし、CD買わなくなった分DVDを買った、って人は多いと思います。映画はしょっちゅうCD以下の値段で買えるセールをしているし、魅力的な全集モノのコンテンツも多かったし。こちらを見るとオーディオ/ビデオ合計だと前年同期比97%まで持ち直しています。エンタテインメントにお金を払う用意はあるけれど、音楽に魅力的なコンテンツが無いのでDVDコンテンツを買ったという、すごく真っ当で健全な結果だと思います。
もう少し詳しく見ると、DVDコンテンツの内1/3(生産金額ベース)が音楽コンテンツ。音楽DVDは大して安売りをしていないことを考えると結構検討しているなあと僕は思うのですが。
音楽配信サービスラッシュ。Coca-Colaが音楽配信サービスってニュースで思い出した。Coke Studios (Coke Music)ってサービスはちょっと面白いと思っていたんだけど。
これベースとなるサービスはHabooって仮想スペース型チャットで、それに音楽で遊べる付加価値を付けたもの。自分のスタジオでループ素材を組み合わせて曲を作って、それをクラブに持って行ってプレイして、お客さんに評価してもらってポイントを稼ぐ。
Habooのシステムは良く出来ているんだけど、実際に遊んでみると意外ととやることがなくて飽きてしまう。まあ子供向けだからね。Coke Studioはそこにちょっとゲーム性を持ち込んでいて面白い。(でもやっぱり飽きる。あれ見てるとポイント稼ぐためのルーチンワークになっている感じ。DJブースに長い列が出来ている。)
それで何が言いたかったかというと、Habooは家具を揃えて自分の部屋を飾っていくのが一つの楽しみなんだけど、本当に自分の部屋みたいにさ、好きなポスター貼れて(JPEGファイルアップ)、部屋に好きな音楽流せる(MP3ストリーミング)とすげー面白いのに。そうthree degreesみたいに部屋に呼んだ友達同士で音楽聴くことが出来るの。ポイント払うとクラブ借りれてそこで音楽流せるとかね。どうよ?
SFCはキャンパス全域でWi-Fi利用可能らしいんだけど、大教室で授業中にiTunesのストリーミング共有ってネタ。他の大学でもWi-Fiって普及してるの?
無線LANスポット内での局地的ネットラジオの可能性とかを空想したことはあったんだけど、なるほど大学の大教室くらいだと遊び甲斐があるかもね。iTunesのストリーミング共有機能の良く出来ている点は、相手を指定しなくてもRendezvousによって自動的にLAN内で起動中のiTunesを見つけてくれるところ。やっぱりiTunesの最大のウリはこれだ。権利関係方面のエライ人はまた渋い顔をするんでしょうけど、こういうの単純に面白いなぁと思います。
Wiredのこの記事やこの記事は半分笑い話だけども、こういった音楽をネタにした新しい遊び方・コミュニケーションの形は真面目に考える価値はあるかも。落ち込み気味の音楽産業を活性化させるヒントがあるんじゃないの?
自分のサイトにジュークボックスを設置できる「radio.blog」。Flashベースのプレイヤーです。
設置にはphpが動くサーバが必要。事前に付属ツールで各曲をMP3からswfファイルへ変換してアップロードします。自サーバに曲をアップすることになり、しかもオンデマンドで各曲が聴けるので、選曲には諸々注意ですけど、自作曲を手軽に聴いてもらうには良いツールではないかと。Flashのストリーミングはバッファリングも短くて快適。クロスフェードで曲が繋がるのも雰囲気あって良い感じ。
RADIO.BLOG.CLUBに登録すると、プレイリストが収集されて、リスナーが曲の検索できるようになります。
Live365のプログラムを入れ替えました。BEST OF 2003な選曲になっています。
また、本日のライブ放送も2003年ベスト特集でお送りします。2時間では入りきらないので10時ごろからボチボチ放送してます。お時間ありましたら聴いてください。
年明けにはサイトの方でも2003年マイベストを発表したいと思います。
Mac OS Xでお手軽にネットラジオ放送が出来る「Nicecast」。シェアウェアで、今年いっぱいは$40を$30にディスカウント中。
ストリーミングサーバと放送ソフトが一緒になっているので、面倒な設定がいらない。さらに、iTunesの再生をそのまま放送できるようになっていて便利。今までMac OS Xでネットラジオやろうと思うと、Shoutcast とか Darwin Streaming Serverをストリーミングサーバに立てて、んー、放送用ソフトはMacAmpとかAudionなのかしら? 多分それより全然簡単。Windowsで言うとJetCastに近い感じです。これ面白いのは、エフェクトがやったら豊富なんです。「VoiceOver」のエフェクトを使うとマイクで音声が被せられるので、トーク系ラジオもバッチリかと。さらに、VSTやAudioUnitのプラグインも追加出来るみたい。
Stream Trackerというディレクトリサーバも用意されていて、そこに放送局を公開できます。トラック情報から、Amazonのジャケット写真を取って来るのがいいね〈でもヒットしない事が多い)。えーとまあ、局の公開には諸々注意ですけど・・・
放送には、もちろん外部のShoutcastサーバを使うことも可能。Live365サーバにも接続できます。
iTunesは4.0でストリーミング共有機能が実現し、最初はインターネット経由で他のMacのライブラリを聞くことが出来たのですが、すぐにそれが問題となって、アップデートにより共有はLANの中だけに限られてしまいました。ただ、家のiTunesのライブラリを会社で聞きたい、と思っている人もいるのではないかしら。このNicecastと、iTunesをリモートからコントロールできるソフトがあればそれが出来そうです。例えば「webRemote」というのを使うと、外部からブラウザでiTunesをコントロールできますね。探せばもっといいのがあるかも。
合法サービスとして生まれ変わったNapster、そりゃワルだった頃と比べちゃ気の毒だって。むしろ自分は、ただNapsterのブランド名だけ借りた程度になると思っていたので、ちゃんと機能面にNapster的思想が残っている気がして好印象。例によって日本からでも30秒の試聴まではできるので、試す価値はありますよ。
Napsterの大きな特徴は、1曲99セントのアラカルト方式と、月額9.95ドルの定額聴き放題(プレミアムサービス)方式を併せ持つところ。聴き放題のプレミアムサービスは、Rhapsodyのようなストリーミングだけではなく、ダウンロードも可能らしく、つまり好きなだけ落としてオフライン環境でも聴くことが可能。但しプレミアムのダウンロードでは携帯プレーヤーへの転送やCD焼き込みは出来ないので、その場合は1曲99セントを払ってアラカルト方式としてダウンロードします。非常に柔軟で、理想的な課金形態だと思います。ただ全ての楽曲がこのルールというわけではないらしく、このWIREDの記事によるとプレミアムのダウンロードに対応していない曲もあり混乱を招いているとか。プレミアムサービスではラジオ機能も利用出来ます。
プレミアムサービスはもしかして予想より会員数が伸びていないのかも知れませんが、僕は長い目で見ると1曲単位のアラカルト方式より定額制聴き放題の方に未来があると思っています。長い目というのは、PCだけでなく、携帯機器にも中央サーバから直接楽曲がストリーミングされてくる、というモデルが音楽配信の将来にあると思うので、そうなるとファイルを買って所有する必要性は薄れてくる訳で。それから、月に何万もCDにお金を使う音楽ファンにとって定額制聴き放題が嬉しいサービスなのはもちろんだけど、逆に今は殆どCDを買わないけど、月1000円程度音楽にお金を払うのは惜しくないと思っている人は多いのではないかしら? 定額制サービスにはそういう層を掘り起こせる可能性もあると思っているんだけど。
アラカルト方式と定額制のハイブリッドというのは、まあ後発サービスなら予想できる内容ですが、さすがNapsterだと思ったもう一つの特徴はユーザー間のコミュニケーション機能の充実。他のユーザーのライブラリやプレイリストを共有できるのです(Member「galaxie586」を検索すると試しに作った僕のライブラリが見れます)。自分の趣味と近いユーザーを見つけて、その人のライブラリから未知の新しい曲に出会えるというわけ。ユーザー同士でメッセージのやり取りも出来るし、プレミアムサービスであればフォーラムも用意されています。こういうのが邦楽でも出来たら楽しいだろうな・・・。
iTunes Music Storeと比較すると、何ていうかアプリケーションとしてのシッカリ感はiTunesの方が上かな。アーティストリストをブラウズして、楽曲をサクサク試聴していく動作はiTunesの方がストレスなく出来るような。楽曲数はどっちもどんどん増えてますね。新譜が入るのも早くなった気がします。オルタナ・インディーロック系は気持ちNapsterの方が品揃え良さそうでした。
昨日日本の音楽配信事情にいろいろ文句言っていたら、SMEの音楽配信「bitmusic」がサービス強化。洋楽の音楽配信をスタートさせ(あれ今まで無かったっけ?)、料金も1曲150円に値下げ。アルバム単位の購入も始まり、こちらは1枚1100円から1600円程度。今後洋・邦とも楽曲を大幅に増やす予定らしいです。
これくらいの価格設定なら手を出しやすいですね。ただ結局、bitmusic/レーベルゲートって、Net MDかネットワークウォークマンを持ってない人にはあんまり魅力ないから・・・。逆に配信サービスがこれらの機器の購入を促す呼び水となっているかというと、ちょっと弱いですよね。そこを今後力を入れていくのだろうけど。
そもそも今の日本の音楽配信サービスは新譜シングルが中心なので、NapsterやiTunes StoreのようなCD焼き込みが出来ないのも、まあ考えてみれば仕方がない事か。bitmusic/レーベルゲートって、新譜はCDリリース日と同時に発売しているんですよね(よく知らないんだけど)? だったら、音質が落ちるとは言えCD-Rに焼けちゃちょっとマズイわな。NapsterやiTunes Storeの本国サービスには、CDリリースからある程度ずらすとか、約束事があるのかしら。
Roxio、音楽配信サービス「Napster 2.0」の説明会を開催
~12カ月以内に日本でのサービス開始を目指す
ファイル交換のナップスター、1年以内に日本で配信開始
アップル、音楽配信サービスを日本でも 04年にも開始
RoxioのNapster2.0とアップルのiTunes Music Storeが、2004年中に日本でのサービスを開始する方針を相次いで発表。うれしい話ではあるけれども、なにしろ日本のレコード会社には毎度失望されっぱなしなんで、今回も「本当にうまく交渉まとまるかなー?」と疑いの目。まあ本国と同じ洋楽タイトルだけでも個人的には満足だけど、どうせなら邦楽タイトルもバッチリ揃えて華々しくオープンして欲しい。無理かなぁ・・・
まず値段。本国の1曲99セント、アルバム丸ごと買うと1枚10ドル程度というのをそのまま持って来れるのか? そもそも米国のCD(アルバム)1枚15ドル程度に対してメジャー邦楽3000円って価格差があるもんね。それを考えると、1曲200円程度、アルバム2000円位でお茶を濁されそうな気も(ちなみに現状のレーベルゲート等の音楽配信サービスの多くが1曲210円)。でも200円を超えるファイルを気軽にいくつも買いたくなるかな? 1曲200円はともかく、アルバム2000円ってのは買わないな自分なら(レーベルゲートの配信にアルバム単位の購入というのは多分まだない)。
価格の問題はまだ良いのだけど、著作権保護の仕組みが本国サービスより制限されるようだとかなり萎える。iTunes Music StoreもNapsterも、3台までのPCへのコピー、携帯プレーヤーへの無制限の転送、CD-Rへの無制限の焼き込みが可能。但し同じプレイリストの焼き込みは回数が制限される。これはアルバムのコピーCD-Rを何枚も焼くのはさすがに駄目だけど、それ以外の私的複製の範囲の用途ならご自由にというスタンス。CCCDを推進しているような日本のレコード会社が、この緩い著作権保護の仕組みに簡単にOKを出すかしら? すんごい無理っぽい。でも、これくらいにしないと絶対売れないよね。出来ないのならサービス自体やんない方がマシ。
個人的に一番の期待は、Napsterのプレミアム・サービス、月額9.95ドルで楽曲聴き放題というものなんだけど、これ本国でも苦戦してるのかな。上のニュースによると、会員は数千人規模ってちょっと少なくない? そういえばSo-netが始める聴き放題サービス、Wonder Jukeは無料お試し期間が延長されて12/15まで、その後の本サービスは月額880円(So-net会員は480円)。価格はなかなかよろしいと思いますが、現在登録アーティストは(かなり偏った)400組程度、楽曲は1000~2000曲くらいかしら。本サービス時開始時には1万曲位の楽曲が揃うそうです。んー地味なスタートになりそうな。