さて昨日のavexのニュース、最初僕はそんなにビックニュースとは感じていなかったのですが(・・・プレスリリースで宣言したのはちょっと驚きだったけど、昨日書いたように東芝EMIもガチガチCCCD路線から外れてきたので、同じような程度なのだと思ってた)、しかしどうもソニーもCCCDを止める(こちらは全廃)方向のようですし、業界全体で大幅にCCCD縮小の流れになりそうな(もう裏でそんな話がついていそうな)気配ではありますね。そんな訳でもっと大げさに喜んどいて良いのかも知れない。ばんざーい!!
まあしかし、音楽パッケージにコピープロテクトを施すことの是非については、これでようやくもともな議論ができる段階になったんだと思うのですよ。CCCDは全然そのレベルに満たない不良品だったわけで。既にSACD/DVD-Audioという、デジタルコピー防止の策が取られたメディアは出来ているので、まあそちらへの移行を進めるのが今後考えられる普通の流れですが、「じゃあ来月からCDやめ、SACD/DVD-Audioに全面切り替え」なんて事は当然出来ませんから、当面はCDとSACD/DVD-Audioを併売して、移行は市場に・・・ユーザーの選択に任せるしかない。では果たしてCDとSACD/DVD-Audioを並べて売って、SACD/DVD-Audioを選ぶユーザーはどれくらい居るのか? iPodにコピー出来ないメディアを、「やっぱ音がいいからこっちだよね」とみんな選んでくれるのか? SACDにはCDとのハイブリッドという道がありますが、どっかでCDを外すタイミングが訪れるわけだしね。
そこには音楽配信サービスの普及も絡んでくるんでしょうね。今の日本の重DRMのサービスはお話にならないんですが、まあiTunes Music Storeが上陸すれば、いやそうでなくても、もう少しDRMを緩くして使い勝手を良くしないと売れないというのは分かってるでしょうから。SACD/DVD-AudioとCDとiTMSが並んでいたらどれを買うか、これは結構人それぞれでしょうね。僕なんかは、(iTMSを実際利用してみて、そしてギフトカードが安く買える環境になって気付いたんだけど)結構まだパッケージに愛着がある人みたいで、CDが手に入るものについては極力そっちを選ぶかな? じゃあSACD/DVD-AudioとiTMSの二択なら? これは難しいなぁ。恐らくお気に入りのアーティストの新譜が、CDではなくSACD/DVD-Audioのみのリリースになった時点で、対応プレーヤーは購入して、たとえリッピング出来なくてもその作品は買うだろうな。でもそれほど思い入れがないアーティストはiTMSで済ませちゃう。お気に入りのアーティストは当然iPodでも聴きたいから、両方買うことになるんでしょうね。そうなると高くつくよねぇ・・・
この辺の問題をうまく解決して、CD時代の使い勝手の良さ(常識的な私的複製の自由さ)を損なわず、むしろより便利な方向に進み、金額的な負担も増えないような音楽の売り方ができれば、その時に音楽業界はまた盛り上がるのでしょう。まだいろんな方法が考えられそうですよね。SACD/DVD-Audioに圧縮音源のデータトラックを入れるのがいいのかも知れない。そうこうしているうちに、数年先にはダウンロードサービスを通り越して、携帯電話に音楽プレーヤーがくっついて、月々500円なり1000円なり払えば中央サーバからのストリーミングで好きな音楽を聴き放題なんてサービスが始まるかもしれない(いつでもどこでも聞けるのであれば、ファイルを所有する必要なんてないし、違法コピーも意味がない)。これから先しばらく、音楽の売り方がどのように変わっていくのか興味深いですね。
さてCCCDに話を戻すと、残るは世界的にトチ狂ってるEMIがどうなるのかってところですか。フランスでの訴訟があったし、これも期待できる方向に進んでると見ていいのかしら?
へぇぇ。東芝EMIも何となく弾力化の気配がありますが、avexはきっちりプレスリリースで発表しましたね。完全にCCCDリリースが無くなるわけではないかもしれませんが、少なくともアーティスト側がCCCDを好まなければ回避できるんでしょうね。
こうなるとあとはSMEがどうするのか。レーベルゲートCDは一応ソニー製HDDプレーヤーへの対応は取れているわけだから、独自路線で方針は変えないのかねー。それとEMIを中心とした世界的なCCCD化の流れはどっちに行くのか・・・
SNSをベースにした参加型音楽配信コミュニティ「recommuni」、9/7よりベータ版始動。
具体的なシステムの詳細はまだよくわかりませんが、サービス概要を読むだけでも、これは面白そうなサービス。日本からこんなサービスが生まれるなんて。素晴らしい!
高橋健太郎氏がプランニングに参加しているようで、「owner's log」でもこのサービスについて触れています。
レーベル側の使用許諾を得るのはこれからのようですが、国内のインディレーベルの多くは賛同してくれると考えていいのかしら。海外のインディ・レーベルも権利処理してくれるのかなぁ。メジャーレーベルの許諾はしばらく難しいのかもしれないけれど、このサービスが盛り上がっても許諾を与えないような頭の固いレーベルなんて「まだ重DRMにしがみついているんですか? ダッセー!」って笑ってやりゃいいんですよ。個人的にはメジャーが参加しようがしまいがどうでもいいかなー。
それにしてもこの権利処理の作業ってとても大変なことではないのかしら。きちんとビジネスとして続いていくように応援したいですね。