さて昨日のavexのニュース、最初僕はそんなにビックニュースとは感じていなかったのですが(・・・プレスリリースで宣言したのはちょっと驚きだったけど、昨日書いたように東芝EMIもガチガチCCCD路線から外れてきたので、同じような程度なのだと思ってた)、しかしどうもソニーもCCCDを止める(こちらは全廃)方向のようですし、業界全体で大幅にCCCD縮小の流れになりそうな(もう裏でそんな話がついていそうな)気配ではありますね。そんな訳でもっと大げさに喜んどいて良いのかも知れない。ばんざーい!!
まあしかし、音楽パッケージにコピープロテクトを施すことの是非については、これでようやくもともな議論ができる段階になったんだと思うのですよ。CCCDは全然そのレベルに満たない不良品だったわけで。既にSACD/DVD-Audioという、デジタルコピー防止の策が取られたメディアは出来ているので、まあそちらへの移行を進めるのが今後考えられる普通の流れですが、「じゃあ来月からCDやめ、SACD/DVD-Audioに全面切り替え」なんて事は当然出来ませんから、当面はCDとSACD/DVD-Audioを併売して、移行は市場に・・・ユーザーの選択に任せるしかない。では果たしてCDとSACD/DVD-Audioを並べて売って、SACD/DVD-Audioを選ぶユーザーはどれくらい居るのか? iPodにコピー出来ないメディアを、「やっぱ音がいいからこっちだよね」とみんな選んでくれるのか? SACDにはCDとのハイブリッドという道がありますが、どっかでCDを外すタイミングが訪れるわけだしね。
そこには音楽配信サービスの普及も絡んでくるんでしょうね。今の日本の重DRMのサービスはお話にならないんですが、まあiTunes Music Storeが上陸すれば、いやそうでなくても、もう少しDRMを緩くして使い勝手を良くしないと売れないというのは分かってるでしょうから。SACD/DVD-AudioとCDとiTMSが並んでいたらどれを買うか、これは結構人それぞれでしょうね。僕なんかは、(iTMSを実際利用してみて、そしてギフトカードが安く買える環境になって気付いたんだけど)結構まだパッケージに愛着がある人みたいで、CDが手に入るものについては極力そっちを選ぶかな? じゃあSACD/DVD-AudioとiTMSの二択なら? これは難しいなぁ。恐らくお気に入りのアーティストの新譜が、CDではなくSACD/DVD-Audioのみのリリースになった時点で、対応プレーヤーは購入して、たとえリッピング出来なくてもその作品は買うだろうな。でもそれほど思い入れがないアーティストはiTMSで済ませちゃう。お気に入りのアーティストは当然iPodでも聴きたいから、両方買うことになるんでしょうね。そうなると高くつくよねぇ・・・
この辺の問題をうまく解決して、CD時代の使い勝手の良さ(常識的な私的複製の自由さ)を損なわず、むしろより便利な方向に進み、金額的な負担も増えないような音楽の売り方ができれば、その時に音楽業界はまた盛り上がるのでしょう。まだいろんな方法が考えられそうですよね。SACD/DVD-Audioに圧縮音源のデータトラックを入れるのがいいのかも知れない。そうこうしているうちに、数年先にはダウンロードサービスを通り越して、携帯電話に音楽プレーヤーがくっついて、月々500円なり1000円なり払えば中央サーバからのストリーミングで好きな音楽を聴き放題なんてサービスが始まるかもしれない(いつでもどこでも聞けるのであれば、ファイルを所有する必要なんてないし、違法コピーも意味がない)。これから先しばらく、音楽の売り方がどのように変わっていくのか興味深いですね。
さてCCCDに話を戻すと、残るは世界的にトチ狂ってるEMIがどうなるのかってところですか。フランスでの訴訟があったし、これも期待できる方向に進んでると見ていいのかしら?
へぇぇ。東芝EMIも何となく弾力化の気配がありますが、avexはきっちりプレスリリースで発表しましたね。完全にCCCDリリースが無くなるわけではないかもしれませんが、少なくともアーティスト側がCCCDを好まなければ回避できるんでしょうね。
こうなるとあとはSMEがどうするのか。レーベルゲートCDは一応ソニー製HDDプレーヤーへの対応は取れているわけだから、独自路線で方針は変えないのかねー。それとEMIを中心とした世界的なCCCD化の流れはどっちに行くのか・・・
「コピー防止CDは私的複製権を妨害」と、仏EMIに訴訟(ITmedia ライフスタイル)
これはカーステの一部やPCで再生できないという点を突くだけではなく、「私的複製の権利を妨害している」として、正面からの争いをするということですかね。だとしたら、それで勝ったら凄いことだな。日本では何か勝算のある訴訟を起こす道は無いのかしら?
日本のCCCDのパッケージ表記って「PCにコピーできません、Windowsでは圧縮音源が再生されます、Macでは再生できません、カーステなど一部のプレイヤーで再生できない場合があります」等と、結構ご丁寧に隙が無く書かれているじゃない?(ひょっとして最近は省略されていたりするのかな?)「おいコラ! 書かれていることと違うじゃん」というケースは殆ど起こらないですよね。普通のプレイヤーに負担をかけて壊してしまうという問題は残るんだけど、それは因果関係を証明できないから。
一方よその国のCCCDのパッケージ表記って、割とアバウトな物が多い気がする。手元にEMI France (Labels)のCCCDが一枚あるんだけど、
This disc contains Copy Control technology. It is designed to be compatible with CD Audio players, DVD Players and PC - MS Windows 95,Pentium 2, 233MHz 64MB RAM or higher, Mac OS 8.6-9 with the CarbonLib extension and Mac OS X.
これだけ。これだと結構ツッコミどころあるよなぁ。そういえば分からないのが、アチラのCCCDって、上記のようにMacで大丈夫って書かれているものがよくあるんだけど、これってどういうこと? Windows対応ってのは圧縮音源トラックのことを指していると思うんだけど。
ちなみにこのCDは、M83の「Dead Cities, Red Seas & Lost Ghosts」のEU盤。Windowでは専用プレイヤーが立ち上がって、圧縮音源が再生されます(プレイヤーのクレジットにMidbar Techの名前が入っています)。Macでは普通のCDとして認識され、ちゃんとCD音源部分が再生されているようです。iTunesでリッピングも普通にできます。実はWindowsでも、自分の環境ではリッピング可でした。そんでMDにはコピーできません。んー、なんだろ、Macrovision(Midber)のCDSをベースに、MDコピー不可のフラグを入れて、CD-DAのエラーを減らした(無くした?)とか、そういうのかしら。
もうひとつ、ドイツ盤のCCCDで分からないのがあって。手元にドイツプレスのEU盤と思われるCCCDが2タイトルあって、
Virginia Jetzt!「Wer hat Angst vor」(Universal/Motor)
Pet「Player One Only」(EMI/Virgin)
これCCCDのマークは入っているものの、Windowsで専用プレイヤーが立ち上がることもなく、Win/Macとも普通のCDとして認識されてリッピングも出来る。盤面にCCCD特有のリングも無い。MDにもコピーできる。全く普通のCDと違いが分からないの。1タイトルだけなら、何かの間違いでCD-DAにマーク入れちゃったのかなーと思っていたんだけど、手元にあるドイツ盤CCCD2タイトルが両方とも同じ現象なんで、ドイツ盤CCCDは一体どういう仕様なのかなと?
何にせよ、ドイツでもフランスでもiTunes Music Storeが始まって、そこで買った曲はCD-Rに堂々と焼けるんだから。CCCDの存在はもうおかしいでしょ。そう考えると日本の状況は最悪。
すっかり夏休み中のMLFですみません。ラジオもさぼりっぱなしですが、ぼちぼち更新したいです。本日23時はライブ放送。
ここ最近の話題としては、例のカーネーションのBBSの荒れっぷりを追いかけてもやもやとした気持ちになっております。うーん。
問題となった発言には僕も納得できなくて反論したい部分はありますが、だからといって冨永氏に対してはそんなに腹が立ったりはしないかな。むしろ腹が立つのは、そういった矛盾した発言を生んでしまうような状況を作って知らん顔している、全社的にCCCD導入を決めて例外を認めないレコード会社の上の方の誰かに対してです。冨永氏は基本的にはCCCDを回避したい立場のようですし、であればあの発言についてはきっちりとこちらの気持ちを伝えればお互いの溝は直ぐに埋まるはずだったんじゃないかと思います。でもBBSという場は、そう理想的には話が進まないんですよねやっぱり。
思ったのは、CCCD化の流れを止めるのに、もうアーティストや制作サイドが僕らにとって最後の頼みの綱だったりするんですよね。我々リスナーよりレコード会社に近いところにいるんだから、何とかして頂けないかと期待したいところなんです。だから筋違いでわがままなことだと思っても、ついついCCCDを出すアーティストにひとこと言ってしまう。オフィシャルサイトのBBSにCCCD反対の書き込みをする人を疎ましく感じる人もいると思うけど、いちリスナーがCCCD反対のためにできることって、不買とそれくらいしか無かったりするし。関係者も読み書きしているBBSにリスナーの思いを書くのは、一応は意味のある手段だと思うんですよ。でも制御が難しいんだよなぁ、結局まともな議論は無理なんだよなぁ匿名のBBSは。
とにかくアーティスト側を怒らせるような一方的な書き込みをしてちゃどうしようもないでしょ。けんか腰じゃ駄目よ。ここはお願いをして、手を組むべきところでしょ。敵はそこじゃないんだから。そんなつまらない言い争いをしている場合じゃないんだから。
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昨日で、入金いただいた方については全て発送終わりました。
申し込んで頂いた皆様どうもありがとうございました。
今年はどうにかフジロックに間に合いました。僕は3日間色違いを着て行ってきまーす。

さて、Tシャツ、作ります。
とりあえず去年と同じく受注生産です。詳細はこちらの申し込みページで。
7/13(火)まで受け付けます。
そんなに数が多くなければ、7月中くらいにはできると思うんだけど・・・
ええと、この間iTunes Music Storeのプリペイドカードを買って試したんだけどやっぱり良く出来てるねこのサービスは。一方日本でも最近音楽配信サービスがいろいろ登場して一見盛り上がってきた様に見えるものの、どのサービスもiTMSと比べると全然ダメなのでその比較を書きたいんだけど、その前に著作権法改正の話も一段落なので改めてCCCDの話。というかデジタル時代の私的複製についての話。久しぶりに何か書いたかと思えばダラダラ長い話ですみませんね。
ちょっと前の話ですが、Rockin'on誌が6月号でようやく触れたCCCDの記事、あれがあまりにもぬるくて腹立たしかった。東芝EMIの取締役クラスの方の発言と言うのに、なんと夢も希望も無いことか。今の状況を過渡期で迷惑をかけてると思っているのなら、「いついつ頃までにはCCCDのタイトルについて全てDVD-AudioやSACDで同時リリースしていきたいと考えています」位は言えないものかしら。それであれば納得するであろうリスナーは多いと思うのに(僕はそれでもちょっと駄目なんですが。後述)。将来のビジョンを聞き出せて収穫だ、なんて記事に書いてあるんだけど、具体的なビジョンなんて全然言ってないじゃん。
この記事の冒頭で、インタビュアー山崎洋一郎氏が「何が不正コピーで何が私的な複製なのかっていう議論は埒が明かない」としてこの話題を避けているんだけど、僕はRockin'onが今CCCDを特集するなら、本当はそこのところを議論して欲しかったなぁと思います。いやもちろんCCCDについてはそれがCDの規格に沿っていない事が最大の問題で、ハードメーカとの合意が取られていないインチキな代物がもう二年以上も平気で売られているっていうのが本当に本当に信じられない、そんなの工業製品のあり方としておかしい。だから当面CCCDの問題はそこを焦点にするべきだとは思うので、以下に書くことは話をややこしくするいらぬ事かもしれないんだけれど、ただデジタル時代の私的複製はどうあったら幸せなのかは考えて行かないと。
CCCDに反対する人でも多くは、不正コピーの蔓延については問題と考えているだろうし、僕も、ファイル交換やCD-Rへの複製でタダで音楽を手に入れて満足している人を見るとあまりいい気分はしない。ただ自分も、今でこそコピーを持っていても気持ち悪くて、欲しい音楽は買うようになったけど、学生の頃はやっぱりCDを友達に借りるなりレンタルするなりしてカセットテープに沢山ダビングしていた訳で、それを考えるとメディアが変わっただけで「カジュアルコピー」だか何だか言われて違法扱いされてしまうのも酷だよなと思います。
そもそも私的複製の範囲というのが、法律上はともかく実際のところ結構曖昧にされている訳で、まあ家族までなら私的複製の範囲で、じゃあ友達は? となると「友達」と言っても範囲は色々だから難しくなったりして、結局そこはメディアの特性に委ねられてアバウトな制限範囲が出来てきたわけですよね。カセットテープの頃は明らかにオリジナルより質の落ちる複製しか出来なかったし、MDの時代になっても、私的録音保証金の導入でうまくやってきた。MDダビングは民生用オーディオ機器で行われるわけだから、ユーサーにとってはブラックボックス化され、孫コピーが作れないように、短時間で大量のコピーが作れないようにとコントロールも出来た。それがCD-Rとインターネットの時代になって、メディアの特性による制限が崩れてしまったというのが不正コピーの本質でしょ。問題はCD-RがオリジナルのCDとコンパチブルなメディアであるということ、多くの場合私的録音保証金が含まれていないメディアや機器が使われているということ、パソコンを利用するため再生・複製機器をブラックボックス化できないということ、そしてインターネットが「友達」の範囲・概念を変えてしまったということが大きな要素でしょうか。
リスナーに著作権の啓蒙が必要だ、などとも言われるけど。僕ら学生時代にそんなこと殆ど気にせず音楽を楽しんで来たのにね。まあこれからはそう呑気な話では済まない時代なのかもね。ちょっと若い人が気の毒かも。MDで親しい友達にあげるのはなんとなくセーフらしくて、でもRに焼いたりファイルをあげるのは犯罪だとか言われても困ってしまうのではないか? 大体著作権者への利益とかの意識を徹底していくと中古CDの一つも買えなくなっちゃうからな・・・。
(ちなみに啓蒙サイト「SAVE OUR MUSIC」には、「こんなことはしないでね」として「買ったCD、借りたCDを何枚もMDやCD-Rにダビングして友達に配ったり、CDをパソコンにファイルしてインターネットを通じて配ることはやめてください! これらのことは犯罪なのです。」とありますね。「何枚も」って書き方が微妙なところ。あと、今見れなくなってるみたいですが「Respect Our Music」の啓蒙CMがあって、友達に電話で頼まれてCD-Rにコピーしているシーンを写して「犯罪です」と言っていたのですが、あれも確かCD-Rを「何枚も」焼いていたはず。一応「何枚も」っていうあいまいさがあるんだよね。)
んー別にわがままにリスナーの権利を拡大させろとか言うつもりはないんだけどさ。売る側が「今までが便利過ぎたのです、これからは著作権者の利益を守るためちょっと不便にさせて頂きます」と言って物を売るのなら、もうご自由にとしか言えないけど、それで本当に売る側も幸せになるのかね? 何らかのDRMが入るのはもう仕方がないとしても、うまい具合にデジタル時代の私的複製のビジョンを考えないとリスナーは離れていくんじゃないかしら。少なくとも僕は、手持ちの音楽をパソコンに取り込んでジュークボックス化する楽しさ、そしてそのまま何千もの曲を携帯HDDプレーヤーで持ち出せる楽しさを知ってしまったから(それはウォークマン以来のリスニングスタイルの革命)、将来の音楽メディアがそこから退化する方向ならもうサヨナラですよ。
CCCDはあまりにも乱暴で、私的複製どころか普通に聴く権利すらぶち壊してしまってお話にならない。DVD-AudioやSACDも、パソコンとは仲が悪そうだし、その辺のビジョンが無い(だから僕はこれら次世代オーディオにはあまり魅力を感じない。音質が良くなる以外、使い勝手に関してはかえって不便になってしまうんじゃ、そりゃ移行も進まないよ)。日本での音楽配信は著作権保護が過剰になりすぎてユーザーの利便性は無視。結局レコード会社からもオーディオメーカーからも魅力的なビジョンは出ませんでした。で、どこがそのビジョンを出せたかというとAppleだった訳ですよね。iTunes Music StoreのDRMは、これまでのCD→MP3リッピングの時の使い勝手を損なわない、なかなかうまいバランスです。
CD→MDの一世代コピーは今まで自由に出来ていたのだから、携帯プレーヤー(iPod)への転送はもちろん無制限。3台までのパソコンに買った音楽をコピー出来るってのも、今時一家庭に3台程度のパソコンは当たり前だからね、よく分かっている。そして、同じプレイリストを10回までCD-Rに焼けるというのは、やはり親しい友達にちょっと聴かせてあげるくらいは良しとしようよ、という意味合いがあるんじゃないかしら。このiTMSの緩めのDRMが一つの基準となって、その後の米国の音楽配信サービスはほぼ同じ使い勝手を実現。Sonyが米国で始めた「Connect」だってOpenMGベースなのにこのDRMに沿っています。
(ところで、最近のiTunesのバージョンアップで、コピー出来るパソコンの台数は5台に増えました。一家庭でそれくらいパソコンを所有しているケースも多いということでしょう。一方同一プレイリストのCD焼き込みは、音楽業界側からの要望で10回から7回に制限されたようです。この7回って数字に何となくApple側と音楽業界側の交渉の跡が感じられるような。ちなみにNapsterだったかMusicMatchだったかアメリカの他のサービスのどっちかは、5回という制限だったはず・・・アレ? でも一回CD-Rに焼いたらそれごとコピーしちゃえば回数制限って意味ないんじゃ? 違うの?)
iTMSが全てOKかと言えばそんなことはなくて、今後iTMS対Wimdows Media勢のフォーマット・DRM争いでユーザーも頭を悩ませることになるしょうし、結局DRMの標準規格が無いということは不幸な結果を招くと思います。でも音楽の新しい楽しみ方を示したAppleのアドバンテージは大きいよね、これは再生アプリとしてのiTunesやiPodも含めたトータルの話になるけど。それに比べて日本のオーディオメーカーとレコード会社が考えた出した物は何? エニーミュージック? あのパソコンを使わせないがいらない音楽配信ね。ププッ。
先日ヨーロッパでもiTMSが始まりました。フランスやドイツは結構CCCDが出回っていますから、CCCDが売られている国で緩いDRMの音楽配信が始まったという点で注目。複製出来ない音楽パッケージを売る一方でCD-Rに焼ける音楽ファイルを売るというのも不思議な気がしますが、まあCCCD買いたくない人に別の選択肢があるというのは良いですね。本当ならCCCDではなく、SACD/DVD-AudioとiTMS並の緩めDRMによる音楽配信の並立、というのがやはり一つの落ち着きどころですかね? 欲を言えばSACD/DVD-Audioを買った人にはiTMSのファイルが貰えるくらいでCD時代とトントンになんですが。
というわけで、iTMS対日本の音楽配信の話に続く。
ちょっと、還流CDについて別の話。
現時点での還流CDが68万枚というのは、確かに邦楽CD2億4000万枚、輸入版6000万枚にとっては微々たるものですが、2002年のライセンス枚数465万枚に対し還流率14.6%(CD17.8%、カセットテープ6.6%)と言われると結構多いという印象はあります。また、「たった68万枚ではないか?」というツッコミに対してのレコ協の言い分は、「今後積極的にアジアへのライセンス量を増やすから問題なのだ」ということなのでしょう。2007年には244万枚、2012年には1,265万枚が還流するとの予測を立てています。この辺りちょっと気になったので調べてみたのですが。
調査資料はこれですね。
株式会社文化科学研究所「日本音楽ソフトの還流量調査報告書」(2003年11月)
まず、現在の還流CDが68万枚ってのも、かなりアバウトなんだな。要は全国のディスカウントストア・ホームセンターを無作為に抽出して、陳列棚のCDを数えて推定ということ。
総店舗数×取扱い率×1店平均陳列量×在庫回転率=総販売量
という算出式です。
ディスカウントストアが
CD:4,441店×22.1%×149.76枚×3.5回転=514,443枚
カセットテープ:4,441店×22.1%×21.80巻×3.5回転=74,885巻
ホームセンターが
CD:4,356店×9.2%×53.45枚×3.5回転=74,971枚
カセットテープ:4,356店×9.2%×10.55巻×3.5回転=14,798巻
合計:679,097枚/巻
ということらしいです。カセットテープも含めて68万枚ということですね。んー、何か誤魔化されていような気も・・・特に回転率の「3.5回転」あたりが。これは、「わが国のCD販売店の平均的な数値」らしいのですが、ここに当てはめるのは適切なのかね?
まあここまでは良しとしましょう。もっと多いかも知れないし、少ないかもしれない。問題はここから。
将来需要に対する見通しを予測したものが、㈱三菱総合研究所が実施した「アジアにおける日本音楽ソフトの需要予測」(2003年9月22日)。まあ5年先、10年先にアジアで日本の音楽がどれだけ売れるかなど予測できるのかどうかかなり怪しいですが、経済成長率や海賊盤の減少比率から算出したところが、2007年には今の3倍の約1,623万枚、2012年は14倍の7,091万枚程度だそうです(なかなか強気ですな)。でそれに予測される還流率を掛けると2007年は244万枚、2012年で1,265万枚の還流ということらしい・・・ちょっと待った! そこで現状と同程度の還流率を掛けるのはおかしいんでは?(ちなみに2007年の還流率は15.0%、2012年は17.8%となりますね。還流率が増加する理由は書かれてませんが、カセットテープが減ってほぼCDのみになるという計算か?) 市場規模が大きくなった時点で、企業努力でめぼしい還流ルートを抑えられるんじゃないの? 「ウチら10年後は15倍売るつもりですー。還流枚数も15倍で大変なことになっちゃいますー、法律でなんとかしてくださいー。」って随分と調子のいいことで。
結局10年後の還流枚数の予測なんて憶測に憶測を掛けた全く根拠のない数字で、無理やり大きい数を出して同情を誘う作戦にしか思えないのですが。
4日のシンポジウムの感想など。
レコード会社、ディストリビューター、小売店側からの、輸入盤ビジネスの内部事情が、具体的な数字もちょっと教えてくれたりして興味深かったですね。
今もライセンス元にお願いして並行輸入を止めてもらうような事は、特に小さいレーベルでは良くある事というのは、安く買いたい消費者にとっては少し面白くない話かもしれませんが、まあ売る側の事情は理解できますよね(HEADZには儲かってほしいし)。とにかくそういう事は当事者間の契約で決めれば良い事で、そこに法律の規制が入るのは、とてもいびつな物を感じます。
特に心配なのは、この法律が施行され、実際に税関でどのように運用されるかを想像すると、法律では規制されないことになっている、国内盤が出ていない輸入盤にも影響が出る可能性があるということ。小さいながら個性的な品揃えの輸入盤屋が頑張ってくれているおかげで、メジャーには乗らなくとも素敵な音楽を僕等は知ることが出来ているので、彼らの仕事がやりにくくなる状況が生ずるのは非常に困ります。さらには個人輸入にまで規制がかかる可能性も無いとは言えない。「まさか。なぜそこまで悲観的に考えるのか?」と普通の人は思うかもしれないけれど、刑事罰を伴う法律が決まるということの重みを考えると、それくらいの心配は必要。施行されても何も起きないかも知れない。でも非常に悪いシナリオが進むかも知れない。一番ありそうで怖いのは、ゆっくりと消費者の気づかない速度で輸入盤市場が縮小していって、何年か経って「最近の洋楽シーンって何かつまんないよねー」なんてなっている事態かしら。やだやだ。
それとちょっと、「う~ん」と考えてしまうことは、川内議員は、「再販制度を放棄するなら、この輸入権も考慮に値する」と言っていたのだけれど、自分は「えっ? ちょっと待ってよ」と思ったわけ。もはやCDが安く買えないことが問題じゃなくて、欲しい商品が買えなくなるという事が大きな問題だから、輸入権が通ってしまう位ならば、今のまま再販制度があったほうが全然マシだと自分は思う。輸入権が施行された場合、すぐにでも行われそうで一番気がかりなのは、EU盤がCCCD、US盤がCD-DAのタイトルについて、US盤のみ規制が行われ、今までのようにAmazonでUS盤を入手することが出来なくなるんじゃないかということなんだけれども。
それで、高橋健太郎氏がMEMORY LAB 5月4日の Columnで、シンポジウム後の感想として、やや困りながら書いていることには、「文化庁やレコード協会はひょっとしたら、再販制度にはすでに見切りをつけているのかもしれない。だからこその輸入権創設ではないか。そして、二重の保護に対する批判が強まったら、切り捨てるのは再販制度であろう」との意見。ありえない話ではない。丁度CDからSACD/DVD-Audioの次世代メディアに移行が始まってきたわけで、このタイミングで再販制度を手放すのは仕方ないという考えはあっておかしくはない。そうなると「65カ国で導入されている輸入権をわが国にも」という理由はとても説得力を持つし、消費者側としても、「輸入盤なんか買わないから輸入権はどうでもいいよ、それよりも邦楽が安く買える方が嬉しい」という意見が勝ってしまうのではない? CCCDの件も、僕たちの「規格として欠陥のあるCCCDの代わりに、US盤の真っ当なCD-DAを買う権利が阻害される」という言い訳はまずお役人には通用しない。むしろ「違法コピーが可能なUS盤の輸入が規制できる」という理由の方が説得力あるものね。
再販制度とどちらを取るかと問われたら、音楽ファンの間でも意見が分かれるところなのかしら?
シンポジウムの音声・画像ファイル・要約・テキスト起こし・その他関連リンクは「テレビ見ようよ!(仮)」のこちらに強力にまとまっております。
掲示板やトラックバックでも情報頂いていますが、著作権法改正の実態を知るためのシンポジウム、明日開催ということで改めてプッシュ。これは反対のための集会ではなく、「実態を知るためのシンポジウム」なわけです。イマイチこの問題よくわからない、という人こそ参加してみてはいかがでしょうか? 私も行こうと思います。
選択肢を保護しよう!!
著作権法改正でCDの輸入が規制される?
実態を知るためのシンポジウム期日:5月4日(火曜日 祝日)
場所:新宿ロフトプラスワン
時間:午後1~3時
入場無料/ドリンク代500円のみ御負担ください
司会進行:ピーター・バラカン
パネラー:
民主党 川内博史衆議院議員
音楽評論家/HEADZ代表 佐々木敦氏
輸入盤ディストリビューター、リバーブ 石川真一氏
イースト・ワークス・エンタテインメント 高見一樹氏
音楽家 中原昌也氏
「ビルボード」誌日本支局 スティーヴ・マックルーア氏
「REMIX」誌スーパーバイザー 野田努氏
音楽評論家/エンジニア&プロデューサー 高橋健太郎
発起人:ピーター・バラカン、高橋健太郎
協力:藤川毅
この催しは三人の個人有志のみによって運営されます。いかなる団体とも無関係です。
ネット上では結構あちこちで目にするようになった話題ではあるものの、まだ一般的には全然知られていないのでしょうし、聞いたことがある人でも「よく知らないけど、輸入盤が買えなくなるような法案ができるの? まさか?」くらいの認識の人は多いでしょう。そういう自分もやはりよく判っていません。発案者の本意は何なのか? 洋楽輸入盤の規制をする隠された目的があるというのは本当なのか? もしそうだとしたら、誰がどのような利益を得ることを目論んで働きかけているのか? そして、この法案が問題のある現状のまま成立しないように、どのような行動をするべきなのか?
当日会場に行けない人のために、ネットラジオでの中継もあります。また後ほど、当日の模様の動画配信の予定もあるようです。そして今後、雑誌やテレビなどでもこの問題が取り上げられる機会が増えてくると思われます。どうか流さないで、まずは問題を知ってみましょう。
ちょっと、今の時点で自分の思っているところを書きますと、
憶測になってしまう部分は除いて、発案者の「邦楽CDの日本国内への還流のみを防止するのが目的」というのをひとまず素直に信じることにしましょうか。それでなおこの法案に反対なのは、単純に、言っていることと法案の内容が違うからです。邦楽CDの還流のみを防止するのが目的と言っているのだから、それ以上の効力のある法案になってしまうのは問題でしょ。「還流のみを防止する」法案に出来ない理由は、「内外無差別」の原則によるらしいのですが、ここらへんから難しくなってくるのだけれども、先日も触れた小倉秀夫弁護士がここで書いている修正案、例えばこれだとうまく問題が解決出来るということですよね。しかしこの件で修正協議が持たれたのですが、吉川晃著作権課長は法案修正に前向きではない。(上記修正案の3.が特に洋楽輸入盤について関係あるところですが、これに対する吉川著作権課長の反対理由が自分にはよく判らない。それと、別のエントリーで、この修正案でも洋楽輸入盤の規制を防ぐのには完全ではないと書かれていて、そのあたりも気になります。)
先月の文教科学委員会での参考人質疑から参院通過までの様子を見ての素人の率直な感想なんだけど、質疑で依田レコ協会長は「どうして洋楽輸入盤の規制にまで及ぶと取られてしまうのか、我々も困っている」というような事を言っていたと思うのですが、文化庁にもレコード協会にもそういった消費者の懸念が多くあることは伝わっているわけだから、スムーズに法案を通したいなら、洋楽輸入盤の規制にまで及ばないように、法案に適切な修正を加えるべく発案者側も努めるのが筋だと思うのだけれど。もし「内外無差別」とやらの関係でどうしてもそれができないのなら、結局これは著作権法上で定めるのは無理があるということではないの? 還流CDの為に、その何十倍も流通している洋楽輸入盤にも適用可能な法律を作って、「メジャー5社は規制のつもりは無いらしいですから」って子供の約束じゃないんだからさ! あるいは法案に盛り込めないまでも、こんな口約束ではないもっとちゃんとした効力のある取り決めは用意できないの? 今のままで信用してと言われてもそれは無理でしょうよ。だからまともな判断をする人の集まりならこの案に190人中190人が賛成するというのは有り得ないわけで。まあこの国の立法は所詮こんなもので、今更文句を言っても仕方ないのかもしれないけど。
で結局、この法改正に関するパブリックコメントをRIAA(全米レコード協会)が寄せていた事が明らかになりまして(民主党ホームエンタテイメント議員連盟ホームページにFaxのPDF公開、OTO-NETA、あとこちらにも日本語訳)、その詳しい内容についてはまた考えることとして、洋楽の規制も含めた形での法改正を支持する意見であることは確かです。依田氏は質疑できっぱりと、「洋楽輸入盤の規制については、その可能性は無い」と言っていましたが、やはりその発言は全くアテにならなかったわけです。とにかくここんとこ、きちんと説明してくださいな。
それで輸入盤規制問題の話なのだけれども。
この件、伝言ゲームで、「法案成立→即輸入盤が買えなくなる」みたいに伝わっているフシもあるので、いたずらに煽るようなことはせず慎重に見ていこうと思っていたのですが。どちらにせよこの法案にはもちろん反対なのですが、「邦楽CDの還流防止のためとはいえ、輸入盤全体の規制が可能な法案が成立するのは大問題だ」というスタンスで捉えるべきなのか「奴らの本当の目的は最初から輸入盤全体の規制だ、気を付けろ!」と捉えるべきなのかを考えていて。そもそも本当に輸入盤全体を規制しちゃったら回りまわって結局は音楽産業全体の縮小、自分自身の首を絞めることになるでしょう、本気でそんなこと考えてるの? ってのはあって。しかしなーこの「某レコード会社の某氏」みたいな不穏な話を聞くと、やっぱりそうなのかね。まあここ数年レコード会社は我々音楽ファンに信じられない裏切り行為を続けてきたわけで、口で「洋楽の輸入を禁止する法案ではないですよ」と言われてそれを信じるというのはそりゃお人好しすぎるな、確かに。
何れにせよこの問題の解決に向けての当面の策は、現在民主党議員と小倉秀夫弁護士が働きかけているように、この著作権改正法案を「邦楽CDの日本国内への還流のみを防止」するような条項に修正してもらう(法案修正に関する意見書案)、そのために我々にもできる事があれば協力する、ということでよろしいか? そもそもそういう目的の法案だと国民には説明しているのだから、修正意見が正当な理由無く拒否されるのであれば(どうもすでに拒否されているらしいのだが)、やはり音楽業界は最初から輸入盤全体の規制をたくらんで文化庁に働きかけていたということになり、国民を欺く文化庁と音楽業界の行為を激しく非難すべき。
佐野元春のアルバム「in motion 2003 - 増幅」の仕様が二転三転。結局自主レーベルGO4からの発売に変更。
「in motion 2003 - 増幅」の発売にブレーキ (MWS 4/12)
「in motion 2003 - 増幅」GO4レーベルから自主発売 (MWS 4/13)
このアルバム、昨年鎌倉芸術館で行われたスポークン・ワーズ(ポエトリー・リーディング)・スタイルのライブを収録したもの。元々GO4 Recordsは、実験的要素の強いスポークン・ワーズのシリーズを扱うために佐野元春が自身で設立したレーベルで、in motion の2001年ライブはこちらのレーベルから出ています。今回の「in motion 2003」はまず先月、EPICからのリリースとアナウンス。スポークン・ワーズのシリーズが遂にメジャーからリリースというめでたい話だったのだ、最初は。
しかしEPICということでやはり例外なくレーベルゲートCDでのリリース決定。ファンの反対意見が届いたのか、元春自身が納得しなかったのか判らないけど、しばらくして「GO4とEPICとの共同名義でリリース、CCCD回避」という特例措置に変更。喜んでいたところが、SMEが例外を認めるのを嫌ったのか、再びCCCD仕様に差し戻したいと通達。通常CDなら1枚に収まるところを、わざわざ2枚組にしてまでCCCDにしたいと。これで佐野マネジメント側と対立し、結局GO4 Recordsから通常CDでリリースということで決着。
2002年にSMEグループがCCCDの導入を決めた際、僕がまず最初に気になったのは佐野元春の動向だったのだ。インターネットに早くから着目し、音楽産業の新しいビジョンにも理解があり、社会的メッセージをはっきりと伝える元春がCCCDをどう判断するのか。本当は本人の言葉を(賛成でも反対でもいいので)聞きたいところなのだけど、やはり元春といえどもそれは難しいのか。まあ今回こうして公式サイトに客観的な事実を掲載してくれたので、そこから察してくれというところですか。
それにしてもこの顛末、あまりにも酷い話。クラシックも洋楽も見境なくCCCDにするEMIもひどいけど、作品の意図を壊してまでCCCDを強行するSMEも相当にひどい。もはやアーティストの権利を守るというCCCD導入の本来の目的はどこかに行ってしまっているじゃないか。今までも我々の知らないところで、同じようにアーティストの意向に反してCCCDでリリースされたケースが多々あったのだろうと想像すると悲しい。今回はスポークン・ワーズのシリーズだったのでなんとか逃げ道があったものの、今後のリリースはどうなるのだろう? 今のところ、昨年出たシングルはCCCD、「Visitors 20th Anniversary Edition」は再発モノなのでCCCD回避、5月予定のシングルはオンラインショップで見たところCCCD(CCCDの件と関係あるのか判らないですが、このシングルリリースについてもEPICとの間で何かあったらしく、リリース日が変更になった)。その後も待望のオリジナルアルバムが予定されているのだけれど……。
とりあえず、インディーからのリリースとなる今回のアルバムのセールスが良い結果になることを期待したい。もちろん僕も買います。応援しています。
最近ではフーバーオーバーの1stアルバム、それからeicoの「風花」、どちらもお店の試聴機で初めて知ったんだけど、CCCDじゃなかったら即レジに持って行ってましたよ。例えばミリオン級のアーティストなら、CCCD反対の声を無視して押し切ってもセールスが成り立つという考えもわからんでは無いけど、これからってアーティストをCCCDでリリースするのはさぁ・・・。おまけにフーバーオーバーやレミオロメンみたいに告知なしのCCCDリリースが原因でオフィシャル掲示板が閉鎖とか、そういうの結構無視できない傷になってしまうんじゃないの? これで本当に「音楽創造のサイクル」の維持と言えるのかしら。
そういえば、日本でのCCCD採用が初めてニュースになったのは、丁度2年前、2001年の大晦日、朝日新聞のトップ記事でした。そこには音質の低下や再生の不具合の問題は書かれてないのですが、パソコンを使って「マイベストCD」を作って楽しむ人の利便性を損なう点が指摘されています。この年の秋にiPodが発表されたばかりで、いよいよパソコンと携帯プレーヤーによる音楽利用が面白くなってきたところだったので、自分としては再生の不具合の問題が無くても「ふざけるな!」という気持ちでした。そして数ヵ月後、実際に発売されたCCCDは、CDとは呼べないとんでもない欠陥品で二度びっくり、だったわけです。
さて、今年のオーディオレコード生産金額についてRIAJの統計を見ると、11月の時点で前年同期比89%、今年もまたまた1割減ですよ。洋・邦で結構差があって、洋楽は前年比97%なのに、邦楽だけだと86%まで落ち込んでいます。ちなみに去年も同じような感じで、前年比は洋99%、邦85%、全体で88%。この数字から「ほら見ろ邦楽はCCCDの導入が進んだせいで売れないじゃないか」なんて意地悪な見方をするつもりはないけれど、違法コピーが売上減の主要因なら、洋楽も一様に落ち込んでいいんじゃないの? 邦楽の落ち込みはレンタル→コピーが多いからだとも言えるけど、じゃあCCCDはその抑止に全く効果を発揮していませんよ? むしろCCCD導入の昨年からより一層邦楽の落ち込みが進んでいるって。これをどう説明するのよ。まさか「まだまだCCCDの導入が足りないからだ。100%CCCDなら売上げは回復する」とでも?
別の要因を考えると、去年から今年について思うのはDVDの伸びですよね。自分も今年はたくさんDVD買ったし、CD買わなくなった分DVDを買った、って人は多いと思います。映画はしょっちゅうCD以下の値段で買えるセールをしているし、魅力的な全集モノのコンテンツも多かったし。こちらを見るとオーディオ/ビデオ合計だと前年同期比97%まで持ち直しています。エンタテインメントにお金を払う用意はあるけれど、音楽に魅力的なコンテンツが無いのでDVDコンテンツを買ったという、すごく真っ当で健全な結果だと思います。
もう少し詳しく見ると、DVDコンテンツの内1/3(生産金額ベース)が音楽コンテンツ。音楽DVDは大して安売りをしていないことを考えると結構検討しているなあと僕は思うのですが。
音楽配信メモで行われている、CCCDによるオーディオ機器のトラブルに関するアンケート。CCCDでトラブルが有った人も、無かった人も、なるべくコメントを付けて回答してみましょう。
既に結構な数の事例が集まっています。トラブルにあった人が積極的に投票しているだろうから、投票のパーセンテージはあまり意味が無いと思うので、各コメントを読みましょう。読んで改めて思うけどさ、CCCDについての不満はいろいろあるけれども、とにかくそれがCDの規格から外れていて、どこのオーディオメーカーも再生の保障をしていないってのはもう当ったり前におかしい。そんな代物が一年半もこの世にのさばっているのがさっぱり理解できない。アンケートの事例が全部即CCCDのせいとは言えないかも知れないけれど、厳密な因果関係がとれなくとも、こういう疑わしきトラブルが起こらないように「規格」があるんじゃないの? 音楽という、たかが趣味の分野だから軽く見られちゃうけど、もっと「規格」というものの重みを認識すべきなんじゃないの? これが許されちゃったら、僕達は何を信じてモノを買えばいいのさ? もう世の中自体を疑うよ。
9月のニュースですが、重要な内容だと思うので今更ながら。ネット上で日本語のニュース記事が無いみたいなので、こちらを参考(HAYES MIDDLESEX ENGLAND 10/19)。英語記事はここ。週刊アスキー9/23号にも記事あり。
フランスでCCCDを購入した女性が、カーステで再生できないとEMIを訴え、ナンテール市地裁はEMIに対し、代金の払い戻し、または問題のないCDへの交換を命ずるという判決。この判決は、EMIのCCCDを買って再生に不具合を生じた全ての消費者に適用とのこと。この訴えにはUFCという消費者団体がサポートについていたんですが。販売差し止めは無理でも、日本でも返品の権利くらいはもらえて当然なんじゃないの? 小倉秀夫弁護士のこういった見解もあることだし。
「WHO IS KILLING MUSIC?」Tシャツをご購入頂いた皆様、どうもありがとうございました。お礼のメールを下さった方も、お返事していなくてすみませんが、ありがとうございます。
さて、7月の予約販売のキャンセル分を、本日から販売します。よろしければご利用くださいませ。こちらからどうぞ。
お待たせしました。Tシャツ発送開始しました。
発送済みの方にはメールでご連絡しています。発送作業は今月いっぱい位の間に行う予定です。必ずしも予約順の発送とはならないのでご了承ください。
それと、ご入金、ご連絡とも無い方がいらっしゃいます。後程メールで再度ご連絡しますが、キャンセルの場合でも御一報頂けるとありがたいです。また、8月中にご入金、ご連絡とも無い方はキャンセルとさせて頂きます。
※入金方法のご連絡メール(8/7頃送りました)が届いていないという方は、至急ご連絡ください。
で、いくらかキャンセル等で余りそうなので、9月以降にその分を再販予定です。
Tシャツの予約を締め切りました。皆様たくさんのお申し込みありがとうございました。
状況についてはまたご報告させていただきます。
前にも書いたけど、インディー・ロック/ポップ系音楽誌「クッキーシーン」で連載の、CCCDと音楽の私的複製について考えるコラム「Home Taping Is Killing Music...?」。発売中のVol.32では、CCCDについての発言が話題を呼んだECD氏へのインタビューが掲載されています。これ是非読んで下さい。CCCDをめぐるアーティストとレコード会社の力関係、リアルな実情が書かれています。ほんとアーティストもつらい立場なんですね。涙が出ます。
ところで「クッキーシーン」は最近自分が唯一毎号買っている音楽誌。なぜなら付録のサンプラーCDの収録曲が毎号素晴らしいのです。950円の雑誌にこんなにいい曲たくさん入れちゃっていいの? ってくらい。
Tシャツについてのコメントどうもありがとうございます。予想以上の反応で驚いております。というわけで、予約受付を開始します。こちらのページをご覧下さい。
えー、大変申し訳ないのですが、完成までにかなり時間がかかる模様になってしまいました。現在のところ8月20日頃の発送を予定しています。夏フェスに間に合わなくなっちゃいまして、すみませんです。
予約受付は7/20までです。よろしくお願いします。
(※7/16追記)申し訳ありません。予約受付は7/19までとさせて頂きます。よろしくお願いします。また、想定していた数を上回る申込みのため、申し込み順によっては8月20日からさらに後の発送になる可能性もあります。何卒ご了承ください。
あぁ、クラフトワークのニューシングルもCCCDだった(EU盤)・・・。アルバムも、EU盤はCCCDですね。HMVとか見ると、UK盤は大丈夫なのかな?というかEU盤とUK盤の区別ってお店によってまちまちな感じでよくわからん(TOWER.JP)。日本盤は今のところCCCDの記述は無いけど、まだ先のリリースだから何とも言えない。Amazonで買えるUS盤のシングル・アルバムは大丈夫なの?
アジアン・カンフー・ジェネレーション、オフィシャルサイトの日記でCCCDについての発言(7/11、7/12)。アーティスト側の正直な意見が述べられていると思います。掲示板やメールで意見して下さいとのこと。
ところで、ちょっとTシャツ作ってみた。今年の夏フェスはこの業界関係者にケンカ売るようなTシャツで! 今のところ自分用の一点のみだけど、もしも欲しいという方がある程度いれば、シルク印刷でもう少しちゃんとしたのを作ろうかなと。10人位オーダーがあれば3000円前後で出来るかな。欲しいかも! って方はコメントかメール下さい。検討します。
チーッ! Fountains Of Wayneの新譜、輸入盤がお店に出てたんだけど、国内盤が出るまでガマンと思って帰って調べたらこれもCCCDだ。明日輸入盤を買ってくる。今までなら、こういう思い入れのあるアーティスト、ボーナストラックも入ってるし、国内盤まで待っていたところ。
昨日の続き。音楽誌と言えば、今売ってる「米国音楽」21号(ってだいぶ前の発売だと思うけど)でも、編集長・川崎大助氏のコラムで2ページほどCCCDの話題を取り上げていた。かなり怒ってますよ。ロックだー。
ココでちょさっけんのお勉強をしたら、素敵なTシャツがもらえた。Save Our Musicの気持ちは自分もおんなじさ。つーかニセCDを作っているあんた達が言うことじゃないだろ。こっちのセリフだ。
グッズ第2弾、ニセCD反対Tシャツ作るか。
Amazonで予約していたRADIOHEAD「Hail To The Thief」US盤が届いた。CCCDじゃありませんでした。良かった(実は買ったのはこの限定盤パッケージなんだけど、なんだか安っぽいよ)。ちなみにこれ書いている時点でAmazon売上ランキングはUS限定盤が2位、US通常盤が3位と売れてます。日本盤は10日ほど早い発売だったけど現在259位。
白状すると、RADIOHEADは「KID A」から好きになった派で、というかまともに聴いたのは「KID A」だけなんだけど、今作はいい方向に進化してると思いますよ。多分一番好きなアルバムになるだろう。ポップで、美しくて、でもって、プログレッシブで。「KID A」からそういう匂いはあったけど、今作は特に、'70年前後のロック名盤・プログレ名盤が持っていたような質感、重み・深み、アルバム通して聴いた時の満足感、そういうものを再び思い起こさせてくれる良作ではないかしら。
さてこのところBBSにCCCDの話題が多い(皆様ご意見ありがとうございます)。その規格の実情を知れば「ふざけるな」という反応は当然で、今まで本当のところが知れ渡ってなかっただけなんだろう。
前号から音楽誌Cookie Scene誌上で始まった「Home Taping Is Killing Music...?」は、CCCDと音楽のコピー問題を考える佐藤聡氏による連載コラム。現在発売中の31号では、日本レコード協会に質問したやり取りが掲載されています。レコ協曰く、「どのようなものを売ろうと売る側の自由であれば、買う買わないも消費者の自由です」という開き直りの姿勢。他にも音楽への愛が微塵も感じられないレコ協の発言が読めます。あと、こちらも前号でCCCDについての記事があったものの茶化した内容が腹立たしかったSnoozer誌、発売中の6月号では、CCCDに関連した読者アンケート結果が。サンプル数は多くないんだけど、割と音楽を積極的に聴いている層の意見ということで。
そういえば、EMIの輸入盤、全く注意書きの無いCCCDが出回っているのかも知れない。
コレ、Futureshock「Phantom Theory」。タワレコ渋谷店とかだと、輸入盤にお店で用意した注意書きラベル貼ってくれて親切なんだけど、他のお店だと全くわからない。表裏よーく見たけど何もそれらしい記述が無かった。もう少しでうっかり買うところだったのだけど(タワレコ曰くポストUnderworldって感じで、なかなかよろしい)、これ本当にCCCDなのかな。
音楽CD コピー防止の技(YOMIURI ON-LINE)
読売新聞に掲載された記事のweb版。ここで米マクロビジョンとマイクロソフトが共同開発した新しいCCCD規格「CDS300」について触れられてる。そういえばCDS300ってどのような規格なのか理解していなかったんだけど、これを読むとレーベルゲートCDみたいなネット経由の認証はしないとある。ちょっとマクロビジョンのサイトで確認してみる。
CDS-300 (New)
Music CD Copy Protection FAQ / FAQ on CDS-300 & MS Windows Media Data Session Toolkit
このあたり。あまり詳しく書かれてないけど、確かににネットに繋がずに、CDに埋め込まれたIDと、PC固有の情報から鍵を作るっぽい。ということは、2台目のPCで聴きたいときは、再度オリジナルのCDからインストールすればOKということか(で、友達にCDを貸せば、その友達も自分のPCにインストールできる?)。また、インストールしたファイルは、他のPCにコピーしても聞けないが、DRM対応の携帯プレーヤーには転送可能とある。要はファイル共有等でコピーが流出することと、CD-Rへの複製のみを制限するという方針か。
どうせなら1世代のみのCD-R複製も認めて欲しい。だってiTunes Music Storeで購入したものが、オリジナルより品質が劣るとはいえCD-Rに焼けるんだから。ただ資料をよく読むと、そういうことも可能な規格っぽい。PC用の圧縮音源を元にCD-Rを作ることになるのだろう。どうも孫コピーを防ぐために、コピーコントロールCDとしてCD-Rに焼ける、という技術を開発中らしい。(FAQ on CDS-300/Q11)
このとおりであれば、レーベルゲートCDなんかよりよっぽど融通が利いていて、なかなか頑張っている規格だと思う。友達に貸してコピーが作られるくらいは仕方ない、不特定多数へのコピーや孫コピーのみを制限しようとする考え。これくらいの制限が妥当だと思う。ただ気になるところはまだ残る。
一つは、ファイルを再生できるハード/ソフトが限られてしまうこと。DRM対応の携帯プレーヤーは限られているし、大抵この手のプレーヤーの転送ソフトは使い勝手が悪い気がする。大体自分はもう携帯プレーヤーはiPodを買うことに決めたんだけど・・・。ソフトについても、WMPだけでしか聴けないというのはちょっと・・・(質問:DRM付きのWMAって利用したこと無いのでわからないの