新国立劇場へ鴻上尚史作・演出「ピルグリム」を観に行く(公演は2/2まで)。1989年に第三舞台により上演された作品の再演(12/26参考)。役者のうまさと派手な演出でまあまあ楽しめた芝居でしたが、イマイチ入り込めない感じ。
事前に初演をDVDで予習し、答え合わせをするように観た自分の見方がいけなかったのかも知れないし、第三舞台初体験だった初演のピルグリムから自分の芝居の見方が変わったのかもしれないし、時代が変わったせいかもしれない。内容が古いとは思わないけど、ドラクエ風に進行するオフザケの要素や第三舞台的言葉遊びは、当時のあの劇団だから面白かったので、劇団のマジックが無くなってしまうと陳腐に感じてしまう。
ちなみに初演の「伝言ダイヤル」に代わる旬のキーワードはアレとアレ(ネタバレ嫌な方はリンクを辿らないで下さい)だったので「おぉっ」と思ったのですが、さすがに本筋と絡めるには無理があるキーワードかなぁ。
ところで、新国立劇場は当日券に限り1500円のZ席というのがあるんですね。今回利用したのですが、中劇場の場合一番後ろというだけで特に悪い席でもないし、平日なら結構遅くまで席が残っていそうなのでこれはお得(朝10時より劇場といくつかのチケットぴあスポットで発売)。今後もこれ利用してマメに劇場に行くことにしよう。
値段付けるのはいやらしいけど、1500円であればもちろん十分元は取った気分。逆にS席だったら、自分は役者を観にきたわけではないので、ちょっと高いと感じたかも。
さて鴻上尚史の次回作が、ミュージカル「天使は瞳を閉じて」(音楽監督槇原敬之)ってソレはどうなのだ? まあ結局観てしまうわけですが。不満は言っても、自分が共感できるテーマを毎度持ってきてくれる芝居は鴻上尚史以外になかなか見つからないですから。
昨年の公演をもって10年間の休業に入った第三舞台。90年代の作品を中心としたDVDボックスセット発売。「朝日のような夕日をつれて'91」「天使は瞳を閉じて(International Version)」「トランス」「スナフキンの手紙」「リレイヤーIII」「朝日~'97」に、ボーナスディスク「ピルグリム」の7枚組。副音声に役者達による当時を振り返りつつの解説が入ってます。
思えば最初に観た第三舞台の芝居が98年の「ピルグリム」でして、まあ当然というか、半分くらい意味がわからなかったんですが、でも受けたインパクトはそれは凄いものでした。また後にいくつかの作品の戯曲を読んだ時に、ホンとしてはこの作品が一番面白いなあとも感じました。当時流行っていた「伝言ダイヤル」を取り上げているのですが、それまでの作品のテーマの一つだった「共同体論」から発展し「ネットワーク」に注目した最初の作品だったのかもしれません。これが94年「スナフキンの手紙」のパソコン通信、昨年の「ファントム・ペイン」でのインターネットの匿名掲示板、というところに繋がっています。
第三舞台時代にもこの芝居の再演を期待していたのですが、嬉しいことに来年1月、新国立劇場のシリーズ「現在へ、日本の劇」Vol.1として、この「ピルグリム」の改訂再演が行われます(1/14~2/2)。出演は市川右近・富田靖子・山本耕史ら。第三舞台からは山下裕子が出演します。楽しみ。
えーっと、ちょっと音楽の話を。ピルグリム初演のオープニングでも使われていて、第三舞台のテーマ曲ともいえるOPUSと言うバンドの「Live Is Life」、一時期なかなか入手困難だったのですが、昨年あたりに再発音源が出たようです。97年に録音された新録バージョンというのがあって、僕は去年くらいにCDNOWでこのシングル入手しました。名曲です。
フルメンバーの公演は随分と久しぶりですね。前回が女優4人劇「フローズン・ビーチ」再演、その前が男優陣公演、女優陣公演なので、2000年「ナイス・エイジ」以来2年ぶりの勢揃い。内容はナンセンスSFコメディー、もうナイロン100℃ワールド全開な舞台。
過去の公演「フランケンシュタイン」「ロンドン→パリ→東京」のキャラが出てきたり、「カラフルメリィでオハヨ」あたりを思わせる設定があったりで、この10年のナイロンの歩みの総決算という印象。まあ10年続くとギャグや言葉遊びもお約束っぽいネタが目立ってくるけど、それでもやっぱり好きです。毎度こういうノリが続くと飽きるかもしれないけど、ナイロンの場合次はまた別のテイストの公演を挟んだりするから、その辺りうまくバランスが取れてます。
またしばらく全体公演はないだろうから、ファンはお見逃しなく。昨日の時点では、開演直前でも座布団席の当日券はありました。あと毎度の事ながら長いです。休憩挟んで3時間以上あります。(12/16観劇)
ナイロン100℃ 24th SESSION 「東京のSF」
12/12(木)~22(日) 新宿シアターアプル
来年のナイロン関係予定では、5月にホリプロ×NYLON 100℃「Don't trust over 30」。鈴木慶一音楽監督、ケラ初のミュージカル!
それから6月公開のKERA初監督の映画「1980」も楽しみ。
昨年は武道館公演を成し遂げ、先頃ハワイ公演も無事終了した、あの伝説のGIG・・・
みうらじゅん&いとうせいこう「ザ・スライドショー」コンプリートボックス発売!
昨年発売の第4回公演DVDに続き、今度は第3・5・6・7回公演プラス初期公演のスペシャルエディット版がついたDVD全5枚組、401分。¥15,000。みうらさん、勘弁してよ~。
・・・でも早速買っちゃいました。秋の夜長に、じっくり笑わせて頂きます。
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